8823という処方箋

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コラム
私は、割とスピッツ好きでして、昔からよく聞いて、カラオケでもよく歌ってましたねぇ。

だけど、他人から褒められた私がカラオケで歌った曲は「この町いつも~貧ちゃんのうた」です。「雰囲気があっている」と妙な褒められ方をしました(笑)
注)貧ちゃんとは、アニメ「おじゃる丸」に出てくる地味キャラの貧乏神さまです。

よく、カラオケでスピッツの曲を歌っておりましたが、失恋を思い出してしまうのでアルバム「隼」の中に入ってる曲は今でも歌えません。
聞くのもつらいので、アルバムも引き出しにしまったままです。

このアルバムはとてもよくできているアルバムなのです。
恋愛の流れがとてもよく曲順に表現されているのですね。

まずは、恋の深みはまだ知らない時代から始まるのです。

「今」・・・君と歩く浅瀬、笑って軽く撫でるように
青春時代の淡い恋、将来のことなど考えない、「今」しかない恋ですね。

2番目の曲は
「放浪カモメはどこまでも」・・・・ムダなものばかり欲しがって、足りないものがまだ見つかんねー
いつかの運命の恋を夢見ている状態です。

「いろは」・・・波打ち際に書いた言葉は永遠に輝くまがい物、まだ愛はありそうか?
本物をまだ知らない状態、いわば中2病的世界観ですよね。

次から本格恋愛の世界になります。

「さらばユニバース」・・・会えそうで会えなくて泣いたりした後で声が届いちゃったりして
ふっと、相手のことを考えてた時に、電話が鳴ったりするともうどきーんとしますよね。「引き合ってる」?って感じると、もう後は早いです。

「甘い手」・・・繰り返し繰り返し楽しみに日をつなぐ
恋愛麻薬、真っただ中の依存状態ですね。

「Holiday」・・・もしも君に会わなければ、もう少しまともだったのに
人を愛するということは、今までの世界観の破壊を意味します。
その人を知る前の世界と後の世界では、決定的に変わってしまう。これは不可逆です。もう戻れません。

「8823」・・・裸の胸が触れ合ってギター炸裂
だけど、それは、絶望へのカウントダウンだったのですよ。
「君を不幸にできるのは宇宙でただ一人だけ」、そして「君を自由にできるのは宇宙でただ一人だけ」だったのですからねぇ。
思いの通じない相手に恋をするということは、そういうことなのです。体の繋がりで得られるものは、何の意味も価値もない。

「宇宙虫」・・・
これは、歌詞なしですね。
キラキラとした輝きのあるトーン、言葉にならない瞬間の寄せ集めみたいな。

「ハートが帰らない」・・・あれからハートが帰らない 飛び出たハートか帰らない

「ホタル」・・・僕のすべてを汚してほしい

「メモリーズ・カスタム」・・・嵐が過ぎて知ってしまった追いかけたものの正体
↑の引用部分は、「メモリーズ」という曲に追加された「メモリーズ・カスタム」歌詞の部分ですね。

Holidayまでは、女性にもてあそばれている状態、男の方が相手の女性にハマって、飲み込まれていく状態ですね。
で、8823でカラダつながったけど気持ちは・・・

「ハートが帰らない」で抜け殻状態、「ホタル」あたりから、失恋ハイで、だんだん壊れていく。感情のコントロールが効かない状態ですね。

失恋ハイから現実の世界に戻った状態で「俺の赤い星」・・・一度だけ現れる、誰にでも時が来れば

そして、あの残酷な「ジュテーム?」・・・君がいるのはイケナいことだ、悩み疲れた、今日もまた

「アカネ」・・・身体のどこかで彼女を想う

私が想像するに・・・この「隼」は、報われない恋をした男の一連の恋愛模様じゃないかと!!
女の方は、寂しさを紛らわすだけの軽い恋愛遊びをしているつもりだった。
だけどその「隼」男は、運命の恋、宿命の恋に落ちてしまったんです。

彼女を奪えるのではないか?そう錯覚してしまった。
だけど、「君を自由にできるのは宇宙で一人だけ」。
隼男には、彼女を自由にする力なんかないんです・・・。彼女は別のものに支配されているのですから。

ジュテーム?、失恋後のリハビリ状態、別の女性とごまかしつつ付き合っている。彼女に対する気持ちは、激しい恋ではないんです。
「悩み疲れた、今日もまた」、つまり、毎日「好きかどうか分からない人とこのまま付き合っていいんだろうか」と悩んでいるという・・・激しい愛ではない、ただの慰めの関係。
彼女は優しくてそれでも「別に構わない」と甘えさせてくれてるんです。

「アカネ」で、ジュテーム?状態から脱し、現実を受け入れ・・・表面的には日常に戻るんだけど、体の中に残っている怒涛の愛の記憶が時々うずくんです。

失恋を癒すのは、時間ではありません。次の恋でもありません。
徹底的に破壊しつくされた自分を受け入れ、世界の中心がなくなってしまった世界でも、それでも生きていかなきゃいけないと思い知ること。
恋愛は残酷です。生死の問題なんです。魂の問題なのです。

だけどそんなダメージを受けても、大事な何かを失ってしまったとしても・・・それでもなんとか生きていけるんですよ!大丈夫。

ということが、非常によく分かる曲順になっているので、このスピッツのアルバム「隼」は私の中で殿堂入りなのです。

こんなのもう無理、耐えられない、全部破壊してしまえ!と散弾銃持ち出して自暴自棄になってはなりませぬ。
そんな気持ちになってしまった時には、私たちは同じ痛みを知る、芸術作品に触れなければいけないのです。
いつかの魂の危機のために、私たちは日ごろから常に素晴らしい芸術作品に触れておらねばならないのです。

癒されるためには、傷の状況を正確に把握することが必要になるんです。残念ながら、魂に効く麻酔は存在しません。ごめんなさい。

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