宮廷風恋愛

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コラム
宮廷風恋愛、というと、とっても優雅でロマンティックな恋愛光景を思い浮かべてしまうのですが、ぶっちゃけ、「宮廷風恋愛」というのは不倫です。
恋愛遊戯、とでも翻訳するのがふさわしいのかもしれません。

「宮廷風恋愛」というタイトルの本を、私は何年か前に図書館で見つけて読んだことあるんです。
恋愛の「発明」は、13世紀フランスのプロヴァンス、だそうです。
何が「発明」かというと、恋愛状態が騎士たちのモチベーション維持に使える装置だということに気づいた、ということなんですよね。

13世紀フランスは、戦争や小競り合いが一段落し、割と平和的だったそうです。だが、そこで問題となったのが、兵士や騎士の士気が低下する、平和ボケして使い物にならなくなる、ということでした。
馬術大会だの、武術大会だのやってみたところで盛り上がりに欠ける。

だがしかし。
「君のためなら死んでもいい」「君を守るためならこの命、投げ出します」という状態の人間を作っておくことで、士気の低下が防げる、ということだったんですね。

それが恋愛の発明だった、と。

そして、その恋愛の相手となるのが、その国の女王様だったりします。
女王の「お友達」のなんとか夫人だったりします。

愛する女性のためならば、命をかけます。
そういう状態の騎士が何人もいれば、喜んで戦いで命を投げ出してくれるんですよ。手柄を立てれば、愛するご夫人方から直々にご褒美がもらえるんですね。

というわけで、宮廷風恋愛というのは、不倫容認という一大事だったわけです。(キリスト教では一応一夫一婦制ですし、モーゼの十戒にも「寝取るな」と禁止されてます)

その頃から、女性を崇め奉るということを始めたらしいです。
それ以前は、女はただの財産で、人質で、戦利品か奴隷だったんですよね。

言い方を変えれば、宮廷風恋愛というのは、オフシーズンの騎士のお遊びというわけです。
野球選手も、サッカー選手も、シーズンオフになると、女性スキャンダルが出たりしますが、ある意味正しい宮廷風恋愛なんじゃないでしょうか。

恋愛真っただ中にいると、人は死ぬのが怖くなくなる。
そこに戦争でもあれば、そらーもう・・・「戦に勝ち、愛する人からイイコイイコされたい!」と馬にニンジン状態です!

それを宮廷風恋愛で作為的に作り出そうというのが、13世紀フランスのプロヴァンスで発明されたんですって。

戦争と恋愛、まったく別な世界のもののようですが、実は根本でつながっていた!ということで、私はこの本を読んだ時ちょっと衝撃を受けましたよ。

恋愛については、去年、かなり集中的にブログに書いたのですが、ご興味ある方、「愛とワクチン」あたりからさかのぼって、探してみてくださいね!
それより前に書いた「モテる人モテない人」というタイトルのブログにも恋愛話は書いてあります。

この宮廷風恋愛、弊害はというとですね・・・
戦争のない時代にこれをやると、死に場所もない、死にきれない恋愛ゾンビを(注・「モテる人モテない人」というタイトルのブログに恋愛ゾンビについて書いてます)量産してしまうところなんですよ。

戦争が始まる前の小休止の士気をキープしておくための装置ですからね。
現代の人間にとって、命の危険という根源的的な恐怖を克服しなければならない瞬間なんてまずない。

そうすると、「死ぬのが怖くない」というまで恋愛麻薬でキメキメ状態になったとしても、命のやり場がないんですよ。

結局不完全燃焼で終わってしまう。「重い」「暑苦しい」の一言で拒否されるか、ストーカー認定されて犯罪者か・・・。
戦時中じゃない時の恋愛なんて、死にきれなかった恋愛ゾンビだらけになってしまう・・・これが弊害ですかね。

分かってて恋愛ゾンビ状態で宮廷風恋愛(不倫)を楽しんでるならいいんですよ。
自分が恋愛ゾンビであることも認識できず、自覚なしに宮廷風恋愛に巻き込まれてしまってる人間の方が多いんじゃないですかね。
エネルギーの向け方、間違ってるんじゃないのかしら?もったいないよ。

男が悪いわけでもない、女が悪いわけでもない。社会が悪いわけでもない。
だけど、ゾンビが増えていく。死に場所のない、さまようだけの恋愛ゾンビ・・・。

というわけで、命をかけた恋愛をして、空気読ますに時代遅れに死んでみるか、それをただのゾンビごっこ、ゲームだと割り切るか。

かつて、こんなことを言った人がいます。
「恋愛は、仕事のない人のする仕事である」と・・・。
スマン、誰だか忘れた。フランスの人だったと思う。




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