私の肩書は”デザイナー”です。
デザイナーの仕事はもちろんデザインすること。
私の場合はwebデザインの中でも書籍の表紙デザインを得意としています。
ですのでもちろん、書籍表紙をデザインすることが私のお仕事なわけですが、”書籍表紙をデザインする”ということの中にはどんなことが含まれているのでしょうか。
・要望を聞く
・要望に沿ったデザインをする
・要望を深堀りする
・表面的な要望の向こう側にある、最終目的を知る
・そこに行くためのアイデアを出す
そういうことが私の仕事です。
意外と注文される方がそこまで意識していないことが多いように感じます。
お客様側は
・書籍を出版したい
・書籍の内容はこういうものだから、こういうイメージを伝えたい
このあたりの内容を言ってこられることがほとんどです。
しかし私が思うのは、上記のような「書籍の内容はこういうものだから、こういうイメージを伝えたい」ということって、言葉は悪いかもしれませんが、些末なことだと思います。
確かに”こういうイメージが伝わる表紙”というのは大事なんですが、それ以前に
・ターゲットは?
・なぜそれを伝えたいのか?
・それをつたえることでお客様はどうなりますか?
・またあなた(著者)はどうなるんですか?
こういったことって大事です。
すっごく、関係ないし邪魔くさい、遠回りだと思うかもしれません。
でも、ここをしっかり考えておく、また制作者に伝えるってとても大事です。
たとえば、自身のHPだったりブログ、過去の活動で良かったもの、今後どういった活動をしていきたいか。こういったことをできる限り知ることで、違和感のないドンピシャな表紙ができる確率が高くなります。
要するにあなたと考えを共通にしておきたい。ツーカーの仲になっておきたい。ツーカーだと、「あ~この提案は不要やな」「もしかしてこういうことを言ってあげたら新しい世界が広がるかも」という判断がしやすくなるんですね。
ま、そうは言っても、納期の関係だったり、金額の問題でそこまで時間を使えないわっていう場合もあるので、1から10まで説明されても受け止めきれない場合もあるんですが。
でもなにも言ってこないよりはいいと思います。
私の提案スタイルは、基本数パターンを見せ、反応をみて修正したサンプルを数点見せる、ということが多いです。
一旦ざっくり作ってみて、どんな好みか、何を目的としているかを探るんですね。
まず何かを見せないとお客様もどうしていいかわからない(選びようがない)からですね。
出来上がったものに対して、「もっとこうして」「ここは好き、こっちは嫌い」と言うことは簡単じゃないですか。
でも全く0(ゼロ)の状態で、こういうものを作ってほしいと言えるなら、自分で作っているわけで。
だから、最初にサンプルを数点見せて、どれが好きですか?ということを聞きながら、目的に合ったデザインに近づくよう調整するわけです。
その”調整”部分がデザイナーの仕事です。
お客様が知らない知識を活用して、できるだけ多くの人に届くデザインを考えることがデザイナーの仕事。
さらにお客様の好みに近づけることもデザイナーの仕事なわけですね。
ちなみに、お客様の思いをそのまま形にするというということもデザイナーの仕事ではあります。
売れる売れないは別として、お客様の頭にあるものをそのまま形にする。
しかしこの場合はとても難しいです。
明確に頭の中にイメージできているなら簡単です。「この文字をもう少し右に、色は全体的にもう少し明るく」など明確に指示いただけることでしょう。
でも、だいたいは明確にイメージなんてない。
できてきたものを「うーん、なんか違う」。
なんか違うのはいいんですが、どうすればあなたのイメージに近づけるのか指示がほしいです。だってあなたの頭の中は見えませんので。
しかも同じ空間で生活していればなんとなくわかることも、初対面のあなたのことはわかりません。
なので、コンセプトやターゲット、目的、どうなればいいのか、ゴールはどこか。
そういったことを共有してほしいのです。
あなたの見ているゴールがどこか知りたい。