親ががんになったとき、病気のことを子どもにどう伝える?
国立がん研究センター中央病院のある統計では、
「がんと診断された方の4人に人1は子育て中だった」ということです。
親のがんのことを子どもに伝えた方がいいの?
どうやって伝えよう・・・
このブログでは”子供への伝え方”を考えるときの材料をいくつかご紹介します。
*病気のことは子供に伝えた方がいい。
子どもは何も言わなくても雰囲気を感じています。
隠すとかえって 「何か悪いことがおこっているのかも」「自分は一人ぼっちになってしまうのではないだろうか」など、何がおこっているかわからないまま連想がふくらんで不安が大きくなることがあります。
隠すことで、親子のコミュニケーションがぎくしゃくすることもでてきます。
*初めに伝える3つのポイント
①「がん」という病気だということ
子どものわかる範囲できちんと説明しましょう。こどもを家族の一員として尊重することにもつながります。
②うつる病気ではないこと
大人はがんはうつらないとわかっていますが、子どもはかぜのようにうつると考えてしまうことがあります。
③子供がしたことや、しなかったことによって引きおこされたものではない。誰のせいでもない。ということ
子どもは、自分が何か悪いことをしたせいでお母さんががんになったのではないかと考えてしまうことがあります。
*次に伝える2つのポイント
①あなたの世話をしてくれる人はいる。
子供は生活が変わるのか不安に思う時があります。
たとえば入院中はお父さんがご飯を作ってくれる。習い事、部活動はそのまま続けられる。など具体的なことが伝わると不安の軽減にも役立ちます
②あなたにも手伝えることがある。
家のお手伝いなどを通して、できることがあるということを伝えます。
*伝えたあとの生活のポイント
①生活リズムやしつけの方針などはできるだけ変えない。
②がんを会話の一番の話題にしない。家族の日々の会話を大切にする。
こどもが聞きたいことを聞いたり質問できる雰囲気をつくる。
③治療についての情報は適宜伝えていく。
子どもの年齢や環境により一人ひとり大きく違いがあります。
正解はありませんが、その時その時悩みながら一歩いっぽ
*MORE 情報
「ホープツリー」というサイトは参考になります。
子供への伝え方など迷ったときは、
がん診療拠点病院の「がん相談支援センター」無料相談に電話をかけてみるのもおすすめです。
子どもも家族の一員
家族のがん経験を経て成長することも
💛絵本もあります !(^^)!
「おかあさん だいじょうぶ?」
絵 黒井 健
乳がんになったおかあさんと子供のお話
言葉だけではなく あたたかい絵が語ってくれます。