乳がんと不妊治療のこと

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コラム
こんにちは。
キャンサーライフコンサルタントのうさぎです。

だいたヒカルさん
乳がん治療を中断し、不妊治療を選択。最後の受精卵を移植していたところ妊娠していたとの報告
本当に本当によかったですね
ご本人もおっしゃっているように第1関門。これから頑張っていかれることと思います。応援したいです

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「乳がん治療と不妊治療・生殖医療のこと。」

「がん治療をうけたあと赤ちゃんを産める可能性を残すには」 

このブログでは、次のようなことについてお伝えします。

①乳がん治療と生殖医療のよりよい情報をさがす前におさえておきたい基本知識
②乳がんと生殖医療について相談できるところは?
③自分で整理・考えておくこと
④専門的な情報がわかるサイト うさぎ流おすすめベスト4

子どもをもつ可能性について”知る” よく理解した上で考える。自分の人生 大切

膨大な情報の中で”より良い情報”を得るのは大変なこと。このブログでは、自分のことを整理しながら情報を得る手順をナビゲートしていきます。知識を得て妊娠の可能性について考えたいと思った方は「主治医に相談」からスタートです

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1.乳がん治療と生殖医療のよりよい情報をさがす前におさえておきたい基本知識

押さえておきたい3つの言葉

理解を深めるのに”言葉”の意味を理解しておくことはとても重要です。

がん生殖医療とは
がん治療を最優先することを大前提としてがん患者さんがお子様を持つことを応援する医療。

妊孕性温存療法とは
がん治療前に妊娠するために必要な力(妊孕性)を温存(大事に保存しておく)する。

がん治療後の生殖医療とは
がん治療後の妊娠を補助する。凍結受精卵を子宮腔内に戻すなど。

乳がん治療と生殖医療の基礎知識

乳がん治療をすると不妊になるの?

乳がんの治療の中でも化学療法は卵巣の機能を低下させることが知られています。治療が終わっても不妊になる可能性があります。

ホルモン療法は5~10年と長い期間続きます。一般的に高齢になるほど妊娠しにくくなります。ホルモン治療中は、催奇形(胎児に奇形を生じさせる)リスクがあり避妊が必要です。
ホルモン治療を中断して妊娠を考えるかどうかは、個々の身体の状態をよく知っている主治医との相談が必要です。

相談のすすめ方の 一例

①がんの進行度、悪性度などを調べたうえで、患者と医療者が妊孕性温存について相談する。
②再診の時に方針を決定。
③妊孕性温存希望の方は、化学療法開始前に生殖医療機関へ紹介
④生殖医療機関で相談して希望であれば、卵巣機能など調べて生殖医療専門医の説明を受けたうえで、未受精卵凍結、胚(受精卵)凍結保存など

妊孕性温存しても妊娠できるかどうかは人それぞれ。妊娠できる確率はそれほど高くはないので、担当医師にその点について「私の場合はどうか?」しっかり話を聴いておくことが大事です。
手間と費用と時間がかかります。

がんの進行度、悪性度が高い場合や、現時点で卵巣機能が良くない場合、高齢の場合など 妊孕性温存できない場合もあります。主治医と相談が大切。


2.乳がん治療と生殖医療について相談できるところは?

①主治医

あなたのがんの進行度、悪性度など一番よく知っているのは主治医です。
妊娠を希望する方は、まずは主治医に「将来の妊娠を希望している」と早い段階で伝えることが大切です。
必要であれば主治医から生殖医療の専門医を紹介してくださいます。

②看護師

主治医に言いにくい場合は看護師さんに相談しましょう。必要に応じて医師につないでくれたり、具体的なアドバイスをもらうことができます。

③がん相談支援センター

ここでは、妊娠希望している場合どのように相談したらよいか、どんな医療機関があるか、主治医への希望の伝え方なども含めて助言してくれます。費用についての情報も教えてもらえます。
自分がかかっている病院のがん相談支援センターでなくても、無料で相談にのってくれるので、まずは電話を
とてもおすすめな相談先のひとつです。


3.相談する前に整理しておくこと考えておくこと

①自分のがんのこと。進行度、悪性度、再発の可能性など自分の病状について主治医の説明をしっかり理解しておくことが大事です。その上で妊娠について、主治医に希望を伝えてよく相談しましょう。

②これからの治療のこと 化学療法の薬剤、予定、具体的なスケジュールなど医療者から説明があると思います。自分でも把握しておきましょう。

③あなたのパートナーの意見、家族の意見など
 子供を持つ。子育てをする。ということに関して一緒に歩むパートナーや、協力してもらう家族などとの相談も大事です。

④経済的なこと(がんの治療費以外に生殖医療にかけられる医療費)
 治療費以外に通院の負担もあります。仕事との関係も考えておくことが必要です。

*生殖医療は残念ながらこれをしたから必ず妊娠できるというものではありません。
うまくいかないときの落ち込みや精神的なつらさ・・・相当厳しい時があります。

今はがんの治療のことで頭がいっぱいかもしれません。
本当に大変だと思いますが、

妊娠の可能性についてきちんと”知る” いちどは妊孕性温存について知ってください。

知った上で、妊孕性温存を希望するかしないかの判断はあなた


4.専門的なことがよくわかるサイト おすすめベスト4

数あるサイトの中から うさぎ流に4つを厳選しました。

がん・生殖医療学会
妊孕性温存の知識が専門的に書かれています。
このサイトの中の「がん治療と妊娠 地域連携」というところに医療機関の情報が掲載されています。
専門的に詳しい解説を見ることができます。

「乳がん治療にあたり将来の出産をご希望患者さんへ」冊子
平成27年度厚生労働省研究班
*2016年作成なので少し前のものですが、一見の価値あり

静岡がんセンター 妊孕性の動画 2021年3月の動画なので、最新です。
14分でとてもわかりやすく解説してくださっています、
若年性乳がんと妊孕性~AYAがんをうまく治す~

「がん治療を始める前に」動画 9分
卵子の凍結保存の実際などアニメをまじえてわかりやすく解説されています。


今まであまり浸透していなかった”がん治療と妊孕性温存” 医学は進んできました。 これからもっと充実していくと思います。



毎日の生活、治療、仕事、家族のこと、将来の不安・・・

いろいろあるかもしれないけれど、 

ホントに いろいろありすぎだけど、

いっぽ いっぽ (^^)/ 






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