”がん”になったら お金はいくら必要?

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こんにちは。
キャンサーライフコンサルタントのうさぎです。!(^^)!

日本人の2人に1人が”がん”にかかる時代。
”がん”になったらお金はどれくらい必要なのだろう。
知識として知っておくことは大切かも💛💛

このブログでは
がん種類別の入院平均医療費
使わないと損! 「高額療養費制度」の概要
抗がん剤の薬剤費用はいくらくらいかかる?
医療費の備えが必要な理由
*ストーリーの視点で考えてみる
などご紹介します。(^^)/

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がん種類別の入院にかかる平均の医療費

がんで入院すると50万~150万円(自己負担3割で16万~44万円)くらいかかります。

( )内は3割負担の場合の自己負担額
胃がん 613,638円(自己負担額184,091円)結腸がん 594,476円(178,343円)直腸がん 727,702円(218,311円)肝および肝内胆管のがん 583,923円(175,177円)気管、気管支および肺のがん 642,603円(192,781円)乳がん 560,494円(168,148円)子宮がん 599,164円(179,749円)悪性リンパ腫 915,959円(274,788円)白血病 1,473,679円(442,104円)その他のがん 624,122円(187,237円)(厚生労働省医療給付費調査報告書(平成27年度)第3表をもとに辻本さんが改変された資料です)「がんを生きぬくお金と仕事 辻本由香著より)

保険外にかかるお金

・入院中の食事代(1食460円)
・弾性ストッキング・胸帯などケア用品
・差額ベッド代など

退院後にかかるお金

・通院の交通費
・診断書・生命保険に出す証明書代
・ウィッグや外見のケア用品代
・退院後の家事や食事の補助など


🧡高額療養費制度を使わないと損!

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額(※)が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度。※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。 注意:所得により異なります。

参考 (所得と高額療養費制度の概要)69歳以下の方の場合 (詳細は厚生労働省のサイトをご確認お願いします)
年収約1,160万円~ 252,600円+(医療費-842,000)×1%
年収約770~約1,160万円  167,400円+(医療費-558,000)×1%
年収約370~約770万円  80,100円+(医療費-267,000)×1% 
~年収約370万円  57,600円
住民税非課税者   35,400円
厚生労働省「高額療養費制度を利用されるみなさまへ」平成30年8月からより


「高額療養費制度があるから、医療費が高くても安心」と思えたのは昔の話。

今は年収1200万円の人でも、医療費自己負担上限額が26万円/月となると、もしも高校生・大学生の子供が3人いたら 学費や家のローンなど厳しい💦

注意:高額療養費制度は”申請”しないと適用されません。知らなくて使えていない方もおられるのです。情報は大事!


手術の後、通院で抗がん剤が始まったら

💚抗がん剤の費用は?

数千円~数十万円かそれ以上の薬剤もあります。

たとえば、乳がんの治療薬(抗がん剤)例
*同じ乳がんでもどの薬剤が効くかはがんの性質により異なります。
AC療法  1サイクル当たり1~1.7万円  3割負担分0.4万円
PTX 1サイクルあたり 1.9~3.2万円  3割負担分0.8万円
DTX 1サイクルあたり 5.9~9.3万円 3割負担分2.2万円
TC療法 1サイクルあたり 7.9~12.1万円 3割負担分3万円
TーDM1 1サイクル当たり37.4~70.5万円 3割負担分16.4万円
ベバシズマブ 1サイクルあたり17.8万円~35.7万円 3割負担分8.1万円
ラバチニブ(21日分) 17.5万円 3割負担分5.3万円
エベロリムス(28日分) 75.8万円 3割負担分22.7万円
テセントリク 1サイクル当たり89.8万円 3割負担分26.9万
*治療薬の費用は、2020年日本癌学会市民公開講座の動画から抜粋

さらに高額な治療薬もあります。
血病治療薬の例
「キムリア」3349万円という超高額の公定価格(薬価)で保険適用されました。⇒厚労省によると値下げを決めました。(新価格はまだわかりません。)


手術1回と抗がん剤治療でうまく治るといいのですが、
もし再発転移すると今のところは「治ること」は難しいので「延命」のために、抗がん剤を何年もずっと続けることになります。(医療費も続きます)


💚💚

医療費の備えが必要な理由

*具体的に調べると、医療費の支出は相当な金額。
*病気治療などにより収入は減少する。
*後期高齢者人口の割合が増えるので、医療財政は厳しさを増す⇒今後国の制度変更による”医療費自己負担額の増加”は避けられないかも。
*ありがたいことに再発転移しても効果のある抗がん剤が次々開発されているので、がんは”死の病”ではなく”慢性病”として薬を使い続ける方向に。⇒医療費負担はずっと続く



”がん検診を受けない”⇒お金に換算するとすごい金額の”損”につながるかも

がん検診で早期発見できたら治療費は安くてすみます!(^^)!

”タバコを吸う”⇒お金に換算するとすごい金額の”損”につながるかも


タバコを吸うとがんにかかるリスクがぐんと高くなります。


🧡💛💚

ここまで、医療費の視点から書いてみました。
今は元気だから「関係ない」と思う方も知っておいて損はしない💕

🧡💛💚

ストーリーの視点で考えてみる


たとえば、女性9人に1人が経験する”乳がん”

さくらさん (#^.^#)

 45歳。ある日左胸にしこりをみつけました。
「あれ」
「もしかしたら」
「大丈夫気にしすぎ。もう少し様子を見よう」

3か月たっても しこりは消えず
暗い気持ちをかき消すことができなくなって・・・

近所の乳腺クリニックに

女の先生は慣れた手つきで触診。
真剣な表情
マンモグラフィー(レントゲン)検査をうけて
長い時間 待合室で待っていると

「さくらさん 診察室にお入りください」

診察室に入る

厳しい表情の先生
「乳がんの疑いがあります。」
「紹介状を書きますので、なるべく早くがんセンターを受診してください」


翌日、紹介状を持って
がんセンターへ

細胞診
血液検査
レントゲン検査、CT検査

数回の検査を重ね

診断は 左乳がんステージⅡ

入院・手術「左乳房全摘出」・抗がん剤治療を行うことになりました。


入院費用は健康保険を使って3割負担でおよそ16万円。
その後、抗がん剤治療も予定


自分のパート仕事はどうしよう。休めるだろうか。どうやって伝えよう。
収入は・・・。家のローンは。2人の息子の私立高校と私立大学の学費、お弁当作り、子供の大学受験のサポートができない。
夫のこと。家のこと。両親の介護。
自分の命のこと。人生のこと。病気の不安。抗がん剤では髪の毛がぬけるらしい。リンパ節に転移していないだろうか・・・

私の医療費はどれくらいかかるのだろう?


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”がん” 誰もがかかる可能性があります。

今、元気でいる方も
何かを考えるきっかけに

💚


現在がん治療中で医療費など心配なことがある方はがん診療連携拠点病院「がん相談支援センター」に電話してみましょう。
無料で相談にのってくれます。!(^^)!



















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