こんにちは。
うさぎです。
おもしろい本をみつけました。
「動物と人間の世界認識」 ちくま学芸文庫
日髙敏隆 著 (東京大学理学部動物学科卒 理学博士)
この本の中でおもしろかった 「ネコと猫の絵」の話 !(^^)!
↓
大きめの画用紙にマジックインキで簡単な猫の線画を描いて
(四つ足で立っている なんということもない一筆書きの絵)
猫たちに見せたら
すぐに絵に寄ってきてくんくんと匂いをかいだ。
匂いをかいで、
猫でないことがわかると、
関心を失って離れていってしまったそうです。
つまり「平面の猫をみて、ネコたちは立体的な猫と思った」
としか言いようがない行動をしたという話
さらに面白いことは、
メス猫は、
絵に描かれたネコの前足の付け根から肩のところに鼻先をつけてくんくんとにおいをかいだ。
オス猫は、
絵の猫の尾の付け根あたりに鼻をつけてにおいをかいだ。
⇒つまりオス猫は、絵の猫の性器のところに鼻をつけて匂いをかいだ。
なるほど、なまなましい行動!
においを嗅ぐまでは、ホントに絵の猫を本物の猫と思っているんだ・・・
また、陶器の猫の飾りを目の前にすると、
⇒身構えて攻撃しようとしたそうです。
同じように
猫の顔だけの絵でも、猫は最初は本当の猫だと思ってしまうようだと
日髙先生はこの本に書かれています。
💛人間ならこれは”絵”だとすぐわかるものが、
猫にはわからない。
近づいて匂いをかがなければ、猫なのか絵なのか区別がつかない
びっくり!
猫がみえている世界は、人間とはちがうらしい・・・
猫ちゃんを飼っていたら ぜひ実験してみたいのだけど(笑)
それならば、
トラは”虎の絵”をみたら警戒するのかなぁ・・・?
身近な生き物たちがみえている現実と
人間に見えている現実は違う
現実って ひとつじゃないんだ 💛
(#^.^#)