「毎日があっという間で自分の時間なんてもてない!」
そう感じているお母さんは多いのではないでしょうか。
私もスクールカウンセラーとして子どもたちと関わる傍ら、日々子育てに奮闘する母親の一人として、その気持ちがよくわかります。
完璧な母親でいようと頑張るほど子どもにイライラしたり、自分の気持ちに蓋をしてしまったり…。
そんな経験ありませんか?
実は、子どもの心の安定はお母さんの心の安定と深くつながっています。
これまで多くの親子と関わってきた中で、そのことを強く実感しています。
だからこそ、お母さん自身のケアが何よりも大切。
わが子を大切に思うように自分自身も大切にすることが、結果的に子どもの心を支えることにつながるのです。
以前、私が小学3年生の男の子に対応したときのお話です。
彼は学校で頻繁に腹痛を訴え、保健室で過ごすことが習慣のようになっていました。
話を聞いていくとお母さんが仕事で忙しく、なかなかゆっくり話をする時間がないこと、そのことで寂しさや不安を感じていることがわかりました。
さらに詳しくお母さんにもお話を伺うと
「仕事と家事の両立で精一杯で、子どもの気持ちに寄り添う余裕なんてない」
「母親なのに、こんなふうに思ってしまう自分が嫌になる」
と、涙ながらに話してくれました。
私はお母さんに1週間のうち、1時間だけ自分の好きなことをする時間をつくることを勧めました。
最初は戸惑っていたお母さんでしたが、思い切って学生時代から趣味だった絵を描く時間をもち始めました。
すると、次第に表情が明るくなり
「子どもに優しく接することができるようになった」
「イライラすることが減った」
と心の変化を実感できるようになったのです。
それと同時に、子どもは不安になって保健室に行く回数が減っていきました。
このように、自分自身を満たすことで心にも余裕が生まれ、親子関係が良好になっていきます。
「自分の時間をつくることは難しい」
と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、お母さんの心の余裕は子どもの心の安定につながる大切なもの。
週に30分でも1時間でもいいので、自分のための時間をつくってみましょう。
きっと、今よりもっと穏やかな気持ちで子どもと笑顔で向き合えるようになりますよ。