1.昔も今も、企業は合説を非常に重視
理由は、いくつかあります。
たとえば、自社のブースに「今年は文系の学生が多く来るな」とか「女子が多いな」と気付いたら、就活ナビの自社の紹介ページを変えます。
たとえば、男子学生が欲しいのに女子学生が多くブースに来れば、ナビの会社の紹介ページの写真を男子学生中心に変更する。
そうすると、女子学生は「男性が多い職場なのか」と思うわけです。
また、理系の学生が欲しければ、「理系の学生が活躍しています」などの文言を加える。
このように、実際の学生の動きを見て、就活ナビを修正します。
また、最大のメリットは【素の学生】を見ることができます。
どの採用担当者も口を揃えて「面接を2回、3回やったところで、応募者の本当の姿はわからない」と言います。
だから、それ以外のところで判断しているわけです。
私の先輩で、ある製薬会社の人事部長を務めていたWさんがいます。
会社説明会のとき、あるホテルを借りて行うわけですが、いつもWさんはホテルの入り口に立っています。
そして、ホテルに入ってきた学生の誘導をする。
まさか、応募先の人事部長がホテルの入り口に立っているとは、誰も思わないでしょう。
だから、学生の素の様子が、手に取るようにわかるわけです。
学生は、入り口に立つWさんを見て、ホテルの従業員だと思っています。
ある女子学生はWさんに「すいません、○○○社の説明会に参加したくて参りました。」と質問する。
Wさんが会場を説明すると、その女子学生は丁寧にお礼を言って移動する。
その後からやってきた、ある男子学生はガムを噛みながら「おじさん、○○○の説明会、どこでやってんの」と質問する。
Wさんが説明すると、そのまま去っていく。
Wさんはインカムを付けています。
やり取りをすべて、受け付けの部下に報告するわけです。
「今行った女の子はOK、そのあとから行った青いネクタイはアウト」
この段階で、採否が決まっているわけです。
青いネクタイ君は、残念ながら不採用確定。
いくらエントリーシートに立派なことを書いても、面接で素晴らしいアピールしてもダメなんですね。
Wさんには、青いネクタイ君の本質がバレてしまっているからです。
このように、企業説明会の段階で、既に選考は始まっています。
2.学生にもメリットがある!
学生側の合同企業説明会へ参加するメリットもあります。
どのような人が働いているか、リアルにわかるからです。
採用担当者は、会社の顔であり、会社を代表して来ているわけです。
採用担当者が人を選んでいるわけですから、その会社には採用担当者に似た人が多く働いていることになる。
合説で採用担当者の説明を聞くと同時に、「こういう人がたくさん働いているのか」「自分はこういう人とうまくやっていけるだろうか」と判断することができます。
人間同士の合う、合わないといった相性は、必ずあります。
それは職場でも同じこと。
合説の段階で、それを判断することができます。
また、気になる会社の合説には、何度も聞きに行きましょう。
以前、私がサポートしていた学生は、どうしても入社したい会社があり、その会社の説明会に計4回参加しました。
同じ日ではなく、会場を変えたり、マイナビの合説、リクナビの合説といったように、日時や場所を変えています。
毎回、一番前のど真ん中に座ります。
4回も続くと、流石に採用担当者も覚えています。
採用担当者「あれ、あなたはこの前も来てくれましたよね」
学生「はい、私は御社が第一志望なので、会社のことを詳しく知りたくて参加させて頂きました」
採用担当者「そうなんだ、ありがとうございます」
本意は、言葉ではなく行動で伝わります。
その会社は筆記試験に小論文が出題されるのですが、こっそり出題テーマを教えてくれたそうです。
さて、あなたはこの話を聞いて「ずるい」「差別だ」と思いましたか?
それは甘い。
なぜなら、大学3年生の夏休みにインターンシップに行って、そこで内々定を得ている学生がいることに気付くべきです。
就職サイトがオープンする前に、もう内々定を得ている学生がいる。
合同企業説明会は、企業にとっても、学生にとっても宝の山。
行かないと、本当にもったいないですよ。
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