1.そもそもエントリーシートとは
新卒学生(既卒も含む)の就職活動において、エントリーシートは必須となりました。
エントリーシートの起源は明確ではありませんが、一般的には1991年にソニーが導入した「学歴不問採用」がきっかけとされています。
当時のソニーは、学歴に関係なく優秀な人材を採用したいという考えから、従来の履歴書や学歴証明書に加えて、学生自身の能力や経験をアピールできる書類を提出させることにしました。
これが、現在のエントリーシートの原型となったのです。
ソニーが導入したエントリーシートは、その後他の企業にも徐々に採用されるようになり、1990年代後半には多くの企業で採用されるようになりました。
当時は「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」など、比較的シンプルな内容でしたが、2000年代以降になると、企業はより多くの情報を求めるようになり、エントリーシートの内容も複雑化していくことになります。
2.エントリーシートが必要な理由
企業がエントリーシートを重視する理由はもう一つあります。
それは、各大学がオリジナルの履歴書を作成し、それを学生に使用することを求めているからです。
あなたは、他校の履歴書をご覧になったことがありますか。
現在、短期大学、大学、公立、私立問わず、それぞれの大学が独自の履歴書を作って販売しています。
その大学に通っている学生からすれば、自校の履歴書を使うのが当たり前。
また、キャリアセンターの職員もそれを当然だと思っています。
しかし、企業側から見れば、100校あれば100通りの履歴書があり、とても見づらい。
その企業にとって必要な質問が記載された、統一のフォーマットがあると評価しやすい。
それがエントリーシートです。
3.企業がエントリーシートが必要とされる理由
①書類選考の効率化
企業は限られた時間の中で多くの応募者を選考する必要があります。
エントリーシートは、応募者の経験や適正を短時間で効率的に判断するために有効な手段です。
②企業の求める人材の明確化
企業はエントリーシートの内容を通して、応募者が企業理念や仕事内容に合致しているかどうかを判断することができます。
③応募者の熱意の確認
エントリーシートは、応募者の熱意を確認するためにも役立ちます。
時間をかけて丁寧に作成されたエントリーシートは、応募者の熱意を伝えることができます。
上記の理由により、採用担当者は、エントリーシートを中心に書類選考するわけですから、就職活動において「自分を書いて伝える」スキルが非常に重要になります。
4.エントリーシートの将来
科学技術の発展により、今後益々AIによる自動選考が進んでいくでしょう。
それに合わせて、エントリーシートも進化していくと思います。
しかし、どんなに科学技術が発達しても、最後に選ぶのは「人」。
「人」が「人」を選ぶ行為は変わらないと思います。
読む人(採用担当者)から、共感や同意を得られる文章を作成するスキルは、今後益々重要視されるでしょう。
今、インターネットの世界では、コピーライティングが非常に重要視されています。
これも読む人(この場合は見込み客)から感や同意を得て、購買に至る行動をうながすことがオンラインビジネスでは必須のスキルだからです。
エントリーシートは、就職活動における最初の関門であり、企業への第一印象を決定する重要な書類です。
エントリーシート対策をしっかり行い、企業に好印象を与えられるよう準備しましょう。
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