1.新規求職者の増加
今、転職を考える人は増えています。
これは私の感覚だけではなく、派遣会社へ勤務している友人や、ハローワークに勤務している方も同様におっしゃっています。
新規求職者が増加しています。
気になったので理由を調べてみました。
その結果、大きく分けて以下の3つが考えられます。
・コロナの影響
・テレワークの普及
・若者の意識変化
次に、それぞれの理由をお伝えします。
2.転職希望者が増えている理由
・コロナの影響
これには2つの理由があります。
ひとつは、元々転職を考えていた人がコロナで様子を見ていた。
しかし今年5月にコロナウイルスの扱いが5類になり、規制が緩和されたことで活動的になったケース。
もうひとつは、コロナが落ち着いても業績が回復せず、将来性に悲観的になり転職を考えているケース。
前者のケースは、元々転職を考えていたわけですから、スタート時期が遅くなっただけであり、転職に以前から関心があった。
しかし後者の場合、転職を考えていなかったけれど、コロナ禍の影響で業績が悪化してしまい、やむなく転職せざるを得ないわけです。
コロナ期間中、国は休業手当を支給して失業防止策を講じていました。
それが無くなったことで、リストラが進んでいます。
・テレワークの普及
ステイホームから始まったテレワーク。
これにより出勤する必要がなくなりました。
在宅勤務を中心とする働き方を選択すれば、無理に都心で生活する必要もありません。
郊外に居住し自宅で働く。
そのような、在宅勤務を前提とした企業への転職が進んでいます。
・若者の意識変化
最近の若者は【安定志向】といわれています。
「平成25年版厚生労働白書」でも、若者の働く目的は「経済的豊かさよりも楽しい生活を重視」し、会社の選択に際しては「能力・個性の発揮を求め、長期雇用の下でのキャリア形成を志向している」と述べられています。
そのため「大手(企業)志向」や「安定志向」と、いわれるようになりました。
しかし、それが変わりつつあり、内閣府の平成30年版「子供・若者白書」を見ると、若手社員が最初の仕事を離職する理由は以下の通りです。
1位:仕事が自分に合わなかったため
2位:人間関係がよくなかったため
3位:労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったためで
仕事が合わないとか、人間関係が良くないから離職する。
つまり、労働条件よりも自分に合う環境を求めている若者が増えていることが考えられます。
3.転職で得られるメリットとは
転職には、以下のメリットがあります。
上位の3点が離職理由ですから、転職でその改善が期待出来ます。
・自分に合う仕事が出来る
実際に経験することで【合う】【合わない】が判断出来ます。
今の仕事は自分に合わないのであれば、合うと感じられる仕事へ転職することで、やりがいや充実感を得ることが出来ます。
・人間関係のストレス回避
人間には必ず相性があります。
理想はコミュニケーションスキルを高めて、どのような人とも信頼関係を構築出来るようになることが望ましいわけです。
なぜなら転職先でも、必ず苦手な人はいるからです。
しかし、今の職場でどうしても耐えられないのであれば、転職も検討する必要があります。
過重なストレスは、必ず心身へ大きなダメージを与えるからです。
そして、最悪の場合、それがトラウマになり、似たような人を見ただけで、過敏に反応してしまうようになります。
・働き方の改善が可能
転職することで、働き方の改善が可能になります。
業界や職種が変われば、残業、休日などが大きく変わってきます。
たとえば、サービス業であれば、どうしても土日勤務や交代制勤務が避けられません。
出産・育児、また親の介護など、色々な理由で決まった時間や曜日に休みを取りたいのであれば、転職も一考する必要があるでしょう。
4.転職は人生をやり直すチャンス
このように、転職することで得られるメリットがあります。
転職は、人生をもう一度やり直すチャンスでもあります。
そのため、これからの自分のキャリアプランを明確にして、将来どのようなキャリアを歩みたいのか、今後どのようなスキルや経験を身につけたいのかを明確にする。
そして、転職活動を計画的に行うことで、スムーズに進めることができます。
転職を検討したからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。
同様に、求職申込の手続きをしても、絶対転職しなければいけない事もない。
だから、一度検討してみてください。
転職は人生をもう一度やり直すチャンスです。