心理学者が体系化した「愛の6タイプ」であなたの恋愛傾向が見える

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「いい人がいない」パートナー選びの基準がわからない


「いい人がいない」——これは、恋愛相談で最も多く聞かれるフレーズのひとつかもしれない。

Aさん(30代・IT企業勤務)は、マッチングアプリで数十人と会ってきた。プロフィールを見て、メッセージを交わし、実際にカフェで向き合って話す。悪い人ではない。でも、「この人だ」と思えない。その繰り返しに疲れ切っていた。

周囲では次々と友人が結婚していく。SNSには婚約指輪の写真が並び、結婚式の招待状が届くたびに、焦りが一段と増す。「私は何を基準に選べばいいんだろう」——その問いに対する答えが、どこにも見つからない。

恋愛マニュアルやSNSのアドバイスは山ほどある。でも、それらの多くは個人の経験談に過ぎず、「あなたにとっての正解」を示してくれるものではない。

実は、心理学の世界では、「愛」の構造についてかなりの研究が蓄積されている。そして、その知見は、パートナー選びの「見えない基準」を可視化する強力なツールになる。

1章: 愛は「ひとつの感情」ではない


多くの人が恋愛で苦しむ原因のひとつは、「愛」をひとかたまりの感情として捉えていることにある。「好きか好きじゃないか」「ときめくかときめかないか」——この二項対立で判断しようとするから、いつまでも答えが出ない。

ある著名な心理学者は、愛を三角形に見立てて説明した。三角形の3つの頂点に位置するのは、「親密さ」「情熱」「コミットメント(覚悟)」だ。

親密さとは、相手と一緒にいるときの温かさ、安心感、つながりの感覚。「この人の前では、飾らない自分でいられる」という感覚だ。

情熱とは、身体的な惹かれ合いやロマンティックな興奮。いわゆる「ときめき」や「ドキドキ」がこれにあたる。

コミットメントとは、「この人と一緒にいたい」「関係を維持していく」という意思決定と覚悟。

この三要素のバランスは、関係性によって大きく異なる。たとえば、出会って間もない頃は「情熱」が突出しているが、「親密さ」はまだ育っていない。友達関係は「親密さ」が高いが「情熱」は低い。そして、長年連れ添った夫婦は「コミットメント」と「親密さ」が高く、「情熱」は穏やかになっていることが多い。

三要素すべてが高いレベルで揃った状態——それが心理学で「完全な愛」と呼ばれるものだ。理想的ではあるが、最初からそうである必要はない。大切なのは、「今、この関係にはどの要素があって、どの要素が足りないのか」を冷静に見極めることだ。

2章: 「ときめきの罠」に落ちた人たちの話


Bさん(20代後半・デザイナー) は、過去の恋愛を振り返って、あるパターンに気づいた。「いつも、最初のときめきが最高潮の人を選んでいた」——しかし、情熱だけで始まった関係は、いずれも数ヶ月で燃え尽きた。

「今思えば、『情熱の三角形』しか見ていなかったんです。親密さもコミットメントも、全然考えていなかった」

ここで面白いのは、ホルモンの影響だ。女性の体は月経周期によって、異性に対する好みが微妙に変化することがわかっている。排卵期前後のエストロゲンが高い時期には、よりワイルドで自信に満ちた男性に惹かれやすくなる。これは進化的には「良い遺伝子を持つパートナー」を選ぶための仕組みだ。

一方、プロゲステロンが優位な黄体期には、優しくて安定感のある男性に惹かれやすくなる。こちらは「子育てに協力的な安全なパートナー」を求める仕組みだ。

つまり、「いい人がいない」と感じるとき、それは周期によって自分の好みが揺れ動いているだけかもしれない。排卵期にときめいた相手が、生理前になると「なんか違う」と感じる——これは珍しいことではないのだ。

Cさん(30代前半・公務員) は、このメカニズムを知ってから、マッチングアプリで会う日の周期を意識的に分散させるようにした。

「同じ相手に、周期の違う時期に2回会ってみるんです。1回目は排卵期前後、2回目は黄体期に。両方の時期で『いいな』と思える人は、自分にとって本当に合っている人だと判断しています」

3章: パートナー選びの「隠れた基準」を見つける3つのステップ


① 自分の「愛のスタイル」を知る

心理学では、人の愛し方を6つのタイプに分類する考え方がある。情熱的に燃え上がるタイプ、ゲーム感覚で楽しむタイプ、友情から愛を育てるタイプ、理性的に条件で選ぶタイプ、献身的に尽くすタイプ、そして取り憑かれたように夢中になるタイプ——。

自分がどのタイプに近いかを知ると、「なぜいつも同じパターンで失敗するのか」が見えてくる。情熱型の人が理性型のパートナーを選ぶと物足りなさを感じるし、友情型の人がゲーム型の相手を選ぶと不安に押しつぶされる。

② 「三角形のバランス」で相手を評価してみる

新しく出会った相手について、「親密さ」「情熱」「コミットメント」の三要素をそれぞれ10点満点で採点してみよう。もちろん主観でいい。

大切なのは、「情熱」だけが突出していないかを確認すること。情熱は時間とともに必ず低下するが、親密さとコミットメントは育てることができる。「情熱は6点だけど、親密さが8点」の相手の方が、長期的な関係には向いていることが多い。

③ 「2つの時期に会う」テストを試してみる

前述のCさんの方法だ。ホルモン周期によって好みが変わるなら、異なる時期に会うことで、より客観的な判断ができる。これは男性に限らず、自分自身の判断力の波を知るためにも有効だ。

結論


「いい人がいない」のではなく、「いい人を見極める基準を持っていない」——多くの場合、問題はそこにある。

愛の構造を理解し、自分の愛し方のタイプを知り、ホルモンの波に翻弄されない判断軸を持つこと。それだけで、同じマッチングアプリの画面が、全く違って見えるようになるかもしれない。

焦らなくていい。基準を持つことは、妥協することとは違う。自分にとっての「完全な三角形」を、ゆっくり育てていけばいいのだ。


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🙋 このブログを書いている人について
だいき|産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
会社員時代、職場の人間関係でメンタルが限界に。「このままではまずい」と一念発起し、コミュニケーションを学び直した経験が、産業カウンセラー・キャリアコンサルタントの資格取得につながりました。
恋愛・婚活でも7年間で88人とデートを重ねながら、うまくいかない時期が長く続きました。その苦しさを知っているからこそ、脳科学・進化心理学・愛着理論といった知識を「自分ごと」として学び続けてきました。
キャリアブレイクコミュニティでは160回以上のワークショップを主催。さまざまな悩みや状況を持つ方と向き合い続けてきた経験が、相談の土台になっています。
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