黒龍のすばるちゃん⑬ 猫妖精マキさんとの出会い 5/8修正しました。

記事
コラム
いつもお読みいただきありがとうございます☆
今回は久しぶりにすばるちゃんの続編を載せますね😊
猫妖精のマキさんと黒龍のすばるちゃんの出会いの話です。

マキさん視点
猫妖精のマキさんは、ウキウキして心が弾んでいました
猫妖精2.jpg
同じ猫妖精のタキさんと、
長野の景色をキョロキョロ😺😸
二匹そろってすっかり動きが一致しています。

遠くから見たらとってもほほえましい猫二匹です。
これから始まる楽しいことを想像して、
マキさんはウキウキが止まりません。

すると、むずむずと、猫の本能が騒ぎ出しちゃいました
たまらず、びゅーん!と勢いよく駆け出すマキさん🐈。

「にゃっにゃっ!?🙀」
急に置いて行かれたタキさんはびっくりです。

どんどん先に行ってしまうマキさんに
「まっ、待つにゃ~、もちょっとゆっくり~・・・」
その後も何か訴えていましたが
まるで聞こえていないマキさんは
あっという間にその姿が見えなくなってしまいました。

元気いっぱいに駆けたマキさんは、
「ふ~、気持ちよかったにゃ!😺」
満足して顔を上げると、
いつの間にか周りは緑いっぱいの森の中でした。

「タキ・・??いないにゃっ??」
背後を振り向いてもタキさんの姿はどこにも見当たりません。

やっと、置いてきちゃったことに気づいたマキさん。
(まあいっかに😸)とすぐに切り替えました。

来た道は一本道。すぐに追いつくだろうと思ったのです。
それまでの間、のんびり森を探検することにしました。

のんびりと道をそれて草むらを歩いていると…
「ふにゃ!?🙀」
足元が突然無くなってぎょっとしました!

なんと、開いていた異次元の穴に落ちてしまったのです!
真っ暗な中をどんどん落ちていくマキさん。
「うにゃにゃっ!」
びっくりして毛が逆立ちましたが、
地面が近づいてくるのを感じて、くるんと華麗に着地しました。

無事に着地してホッと一息。
「うにゃっ!にゃんか変な感じ!ドキドキしちゃったにゃ!」と、
マキさんは つぶやきながら混乱している心を鎮めようとしました。

その後ブルブルッと体をちっちゃく震わせつつ、
きょろきょろと周りを見渡しました。
長年の探偵生活で鍛えられてきたマキさんには、
どんなことにも立ち向かえる余裕があります。
(まずは、まずは、ここがどこなのか確かめなくっちゃにゃ!)と、
 小さな体に気合を入れました。

「ここは…どこかにゃ?」そう呟きながら
猫の特別な目でじっと観察すると、
そこは四畳半くらいの小さな、ひっそりとしたお部屋のような空間。
天井はとても高く、
狭い空間のはずなのにとても広い空間のようにも感じる場所です。
太陽の光は全然届かず、白い壁にはびっしりと何かが貼られ
そこには書き込まれた文字があります。

猫の目でやっとどうにか判別できるほど暗い空間でした。
ふと壁の端の方に何かあるのに気が付き
その場所をじっくり見てみるとマキさんの瞳に映ったのは、
小さな黒い龍の子が、疲れてぐっすり眠っている姿でした。

「えっ?子供の龍かにゃ?初めて見たにゃ!こんな小さな子が、
こんなところに…」
そっと近づいてみると、
その頬にはキラキラした涙の跡があります。
痛々しいその姿に
胸がぎゅっと締め付けられました。
(一人で心細かったんだろうにゃ・・
どうしたら、この子の寂しい気持ちを暖かく
包んであげられるかにゃ…)

そう思いながら、寄り添って、
柔らかい肉球で、頬に残る涙のあとをそっと、
本当に優しくぬぐってあげました。
ぷにぷにの肉球で頬をころころと撫でていると、
「くしゅぐったいの~(❁´◡`❁)」
小さな龍の子が、きゃっきゃと笑いながら、
小さな手でマキさんの小さな細い前足手首をぎゅっと握りました。
でも、その瞳は まだ閉じたままです。

夢から覚めたら、ここから出られない悲しい現実が待っている。
(だから、幸せな温かい夢から覚めたくないのかもにゃ…)
マキさんの胸は、切ない気持ちでいっぱいになりました。
(かわいそうにゃ…😿
うん!おいらが、この子を必ず守ってあげるにゃ!)

そう決意したマキさんは、小さな龍の子にそっと寄り添い、
起きるまで優しく頬をなでたり、ペロペロと舐めてあげたりしました。
まるで、本当の我が子のように。

マキさんは、小さいもの、可愛いもの、弱いものを守りたい、
誰かの役に立ちたい!
そんな熱い思いで探偵事務所を立ち上げたので、
弱いものを放っておけないそんな猫だったんです。

黒龍ちゃん視点
黒龍ちゃんは異次元の穴に落ちた日、
まだまだ小さい赤ちゃんでした。
でも少し成長して歩けるようになったので
お散歩の許可を森の精霊さんたちにもらい、
元気いっぱいお散歩を楽しんでいました。

きゃっきゃと楽しんでお散歩をしている背後には、
いつも寄り添う樫の木の精霊さんがお目付け役で付いてきていました。
「黒龍殿、お足元が危ないです。お気をつけください」
まじめな樫の木の精霊さんなので息苦しく感じていた
黒龍ちゃんは
樫の木の精霊さんを巻いて一人でお散歩しようと
思い立ちました。
ちょっとしたいたずら心だったんです。

黒龍ちゃんはもともと出雲大社のそばの森生まれなので
秘めたパワーが強い龍でした。
まだ赤ちゃんでも相手は精霊でしたので
隠れようと思ったら簡単に隠れることが出来ました。
そっと暗闇に隠れて移動してその後は猛ダッシュで走りました。

気持ちよく走ってうるさい樫の木の精霊さんを巻いたと
喜んでいる時に
異次元の穴に落っこちてしまったんです。
落っこちて意識を失い目が覚めると、
そこはどこかのお部屋のような空間がありました。
周囲をきょろきょろ見回して
「ここどこ?だれもいないの?精霊さんは??」
そう声をあげても
誰からも返事はなくシーンとした静けさだけが返ってきました。
人気のない空間で、
黒龍ちゃんは誰もいない心細さに耐えきれず、
しくしくと泣き出してしまいました😭。

泣き疲れて眠りに落ち、そしてまた目を覚ましても、
景色は変わらず同じ場所。黒龍ちゃんは、その事に深く
絶望してしまいました。
「たすけて~」
「誰か来て~」
「精霊のお兄ちゃん~、たすけて~😭」
必死に声を張り上げましたが、誰からの返事もありません。
いつもそばにいてくれる、おつきの樫の木の精霊さんからも。
今になって、黒龍ちゃんはひどく後悔しました。

「精霊のお兄ちゃん…心配しているよね…。
僕が一人で勝手なことをしたから、いけなかったんだ・・・
そう呟くと、また涙が溢れてきました。
小さい黒龍ちゃんの胸は張り裂けそうです。
寂しさと、いつまでも見つけてもらえないかもしれないという
怖い思い。
(もしかして、僕が悪い子だったから、
誰も探してくれないのかな…)
そんな不安が、小さな胸を締め付けました。

それでも、黒龍ちゃんは泣きながら、
もう一度一生懸命に声を限りに助けを呼びました。
「たすけて~!」
「だれか~!」
「精霊のお兄ちゃん~、たすけて~!」
「だれか~!たすけて~😭」

しかし、やはり返事はありません。
必死に叫び続けたので
体力が無くなってきて
大きな声もどんどん出せなくなってきました。
しくしくと泣きながら、
黒龍ちゃんは、
(助けてもらうためには、叫ぶだけではなく他にも
何かしないと・・どうしたらいいの?・・)と、
必死に考えました。

涙で濡れた目をこすりながら、
何か使えるものはないかと暗い地面を探っていると
何気ない草や木の葉や木の実にまぎれて
そこには欅(けやき)や松の木から剥がれ落ちたような
木の皮らしきものがたくさんありました。

森の中の異次元の穴なので、森の中の物が
時たま入ってきているようでした。
(ここにもじを書いたらどうかな・・)
黒龍ちゃんはまだ赤ちゃんだったので文字も全然分かりません。
書けるのは少しの文字だけ。
でも何かあったときに助けを求めるための文字は
教えてもらっていました。

「たすけて」そんな短い文字です。
森の中では精霊さんたちが時たま助けを求めることがあります。
木の葉や木の皮に「たすけて」の形になったり
文字が浮かぶのをたまた黒龍ちゃんは見たことがあり、
そのあと、文字の意味を教えてもらったんです。

その時の事を思い出して決意するように頷くと
黒龍ちゃんは木の皮に龍の爪でひっかいて
文字を書き込みました。
それを壁にはりつけてみることにしました。

貼り付けるときに強く願うと木の皮は壁にすうっとはりつきました。
小さいので高いところにはりつけるのはまだ難しいのですが
少しだけ飛べたのではりつけられる所には文字を書きました。
「たすけて~」
「たすけて~」
「たすけて~😭
泣きながらその文字をせっせと
ひっかいて書きました。
爪でひっかいた事や、文字を書くのに慣れていないので
へたくそでミミズのような文字でした。

どうにか判別できるものもありますが、何が書かれているのか
分からないものもありました。
それでも必死にひっかいては貼り付け、
ひっかいては貼り付けを繰り返して
必死に助けを求め続けました。

でも全然助けは来てくれませんでした。
何日たっているかも分からない状態で、
毎日泣きながら文字を書き続ける黒龍ちゃん。
泣きながら力を使ううちに小龍ちゃんの陽気がどんどん減ってくると、
生まれて間もない赤ちゃんのように
言葉がうまく話せなくなってきて、
叫ぶ声もどんどん力が無くなってきてしまいました。
それでも精一杯助けを呼び続けました。

「たしゅけて~」
「たしゅけて~」
「たしゅけて~😭
泣いて訴えても誰も来てくれない絶望。
毎日黒龍ちゃんは必死に助けを求め続けていました。

今回は以上です。
一度まとめて載せたんですが
あまりに文章量が多いので読みづらいのではと思いまして、
その後更に文章的に説明が足りない箇所の内容を追加したくなり、
加筆したこともあり、二回分に再度分けることになりました。
すいません💦
もう一話も修正して載せなおしますね😊
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