周易古占例 (25)「童僕(でっち)の行方」、(26)「家出者の居所」の占
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天元春日 周易古占例 13
本ブログでは、少しずつ周易の古占例を掲載してゆきたいと思います。
【易学・易占界において「2千年来の1人」と称された真勢中州とその一門の占例(13)】
ー真勢中州について
真勢中州(ませ・ちゅうしゅう)は、日本の易学史上、最も有名な人物の一人です。
『浪速人傑談』の伝えるところに依ると、
「真勢中州。名は達富、字は発貴、中州と号し、また復古堂と号す。俗称を彦右衛門という。尾張の人。天性・廉直にして、若くして易学を好み、新井白蛾(あらいはくが)に従いて学び、なお自ら研究して遂に易道に妙を得たり。中年の後は浪花(なにわ)に移り、専ら易学を講ず。また象蓍(しょうし)を作り、爻卦(こうか)を製し、易経の本文を錯綜(さくそう)して『復古易経』と唱え、其の占験の群に秀逸せること、精義入神にして、世・二千年来の一人と称す。文化十四年丁丑二月四日、齢六十四にて終る。歿後、北野寒山寺に墓石を立つ。」
と記されています。
ー真勢中州とその一門の占例
(25)は「童僕(でっち)の行方」、(26)は「家出者の居所」の占例です。
(25)ある人の童僕(でっち)朝出て今に帰らずと。これを筮して予(よ)の震(しん)に之(ゆく)を得。占之曰、予(よ)は楽(らく)なり。震(しん)は賑(にぎやか)なり。楽しんで賑やかなるは芝居ならん。かつ初爻(しょこう)を北とし上爻を(じょうこう)を南とす。ゆえに南より帰るならん。また坤を夜とす。ゆえに夜に入りて帰らんという。中す。
(26)家を出る者あり。居所(きょしょ)はいづれなりや。これを筮して屯(ちゅん)の既済(きせい)に之(ゆく)を得。占之曰(これをせんしていわく)、屯(ちゅん)は長男、北へ行くの象なり。それより南へ行き、南より書状来て知るの象なりというに中す。
※出典 谷川順祐(竜山)『周易本筮指南』