周易古占例 (27)「待ち人は今夜来るか」、(28)「来客との約束」の占

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天元春日  周易古占例 14

本ブログでは、少しずつ周易の古占例を掲載してゆきたいと思います。
【易学・易占界において「2千年来の1人」と称された真勢中州とその一門の占例(14)】

ー真勢中州について
真勢中州(ませ・ちゅうしゅう)は、日本の易学史上、最も有名な人物の一人です。
『浪速人傑談』の伝えるところに依ると、
「真勢中州。名は達富、字は発貴、中州と号し、また復古堂と号す。俗称を彦右衛門という。尾張の人。天性・廉直にして、若くして易学を好み、新井白蛾(あらいはくが)に従いて学び、なお自ら研究して遂に易道に妙を得たり。中年の後は浪花(なにわ)に移り、専ら易学を講ず。また象蓍(しょうし)を作り、爻卦(こうか)を製し、易経の本文を錯綜(さくそう)して『復古易経』と唱え、其の占験の群に秀逸せること、精義入神にして、世・二千年来の一人と称す。文化十四年丁丑二月四日、齢六十四にて終る。歿後、北野寒山寺に墓石を立つ。」
と記されています。

ー真勢中州とその一門の占例

(27)は「待ち人は今夜来るか」、(28)は「来客との約束」の占例です。

(27)ある人、待ち人あり。今日来(きた)るの約(やく)なれども来らず。今夜にてもあらんか、いかんと。これを筮して鼎を得。占之曰(これをせんしていわく)、鼎(てい)はかわるの義あり。
今夜来ることはなし。明日来るべし。そのゆえは鼎(てい)は彼方(かのほう)にても革(かく)の卦なり。革(かく)は日、西に入るの象あり。これ夜の象なり。其夜明(あく)れば日、東方に出るの象なり。ゆえに明日来るべし。鼎(てい)は日、東方に出るの象なりという。中す。

(28)客今朝来ることを約す。すでに四つ時(午前九〜十一時)になれども来らず。筮(ぜい)して晋(しん) を得。占之曰(これをせんしていわく)晋(しん)は日(ひ)地上に上るの象にして、また離(り)を南とし坤(こん)を未申(ひつじさる)とす。ゆえに午時(うまのとき)過ぎて未申(ひつじさる) (午後一時〜午後五時)までに来るべしという。果たして午後に来る。
※出典 谷川順祐(竜山)『周易本筮指南』
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