クソ上司と前頭葉ーバカ殿に仕える日々の、静かなる心の整え方

クソ上司と前頭葉ーバカ殿に仕える日々の、静かなる心の整え方

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コラム
 上司にバカにされても働き続けるチカラ組織で働く以上、目の前の上司が常に聖人君子であるとは限りません。「昭和気質」「2代目息子社長」など例を挙げればきりがありません。

 現代という平和な世の中であっても、時には理不尽な「バカ殿」のような存在に仕えなければならない局面もあります。
 心の中で思わず「クソっ」と毒づいてしまうような日もあるのが、私たちのリアルな日常ではないでしょうか。
 そうした環境のなかで、近年「静かなる退職」という生き方が注目を集めています。
 仕事への過度な熱量を抑え、他の大切なことに自分の価値を見出した方がいいという考え方は、心を守る一つの知恵です。
 しかしその一方で、心に「臥薪嘗胆」の炎を燃やし、絶え間ない戦いの中に身を置き続ける選択をする人もいます。いつか見返してやるという「リベンジ」の精神です。

 仕事にトラブルや失敗、誤解はつきものです。
 本当に大切なのは、そのあとにどう動き、どう働くかという姿勢ではないでしょうか。過去に小さな成功体験があれば、それを糧にして再び立ち上がることが可能です。
 とはいえ、世の中にはどうしても返せない屈辱というものも存在します。だからこそ、「今に見てろよ」という反骨精神が、前に進むための重要なエンジンになるのです。

 脳科学や心理学の視点で見れば、私たちのモチベーションはドパミン系による快感や、セロトニン系による安心感、そして前頭葉系による論理的な自己コントロールによって支えられています。
 人生において、その仕事がどれほど有意義だからと言って、必ずしもイコールで幸せとは限りません。
 しかし、理不尽に対する怒りも、時には自分を突き動かす強力なエネルギーになり得るのです。
 ここで重要になるのが、自分が「自己機能」を見ているか、それとも「他者機能」を見ているかという点です。
 自分がなすべき役割に集中できているか、それとも他人の目や評価ばかりを気にしているか。
 これは、何もない平穏な時には分かりにくく、トラブルが起きた時に初めて浮き彫りになります。

 つまり、人間の本当の心の強さは、逆境の時にこそ評価しやすいものなのです。
 上司にバカにされても働き続ける力とは、決して感情を失うことではありません。
 同僚に愚痴をこぼしたり、心の中で悪態をついたりするのは、人間としてごく自然な防衛反応です。
 ただ、そうした葛藤を抱えながらも、自分の社会的機能をどこまで保ち、淡々とパフォーマンスを維持できるか。周囲の人々は、まさにその大人の振る舞いを見ているのです。

                         沙門蒼俊   合掌
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