「10才パソコン」

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【再挑戦】





10歳の時
親戚のパソコン博士から
「コモドール64」と言う
当時の最新鋭機のPCをもらった。

このパソコンをもらう以前
マックスマシーンと言うPCを
持ってたので初めてのPCでなく
DOS/Vくらい知っていた。

コモドール64もDOS/Vが使えたが
最新版のDOS/Vだったので
昔のDOS/Vしか知らなかった俺は
機能を全部使えなかった。

そこで最新式のDOS/Vを
説明書を見て学ぶけど
難しくて書いてある事が解らず
諦めてゲームを中心に使ってた。
ウフフ♪(。-艸・。)

そんなある日ゲームをしてると
ふと説明書が目に入り
このまま諦めきれなくなって
再度DOS/Vを学んでみる事にした。

そして説明書を開いてみると
やっぱり解らない事だらけで
知ってる人も周りにいないし
誰にも聞けずに悩んでた。
( ;`・~・) ぐぬぬ…


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【PC博士】





そんな日がしばらく続き
もう打つ手が無くなってしまって
とうとう最終手段が
俺の頭の中をよぎった。

その最終手段とは
このパソコンをくれた親戚の
とてつもない変人PC博士に
やり方を教わる事だった。

この人の変人ぷりは
想像以上の変人ぷりで
考え事をすると集中す過ぎて
俺が真横にいても全く気が付かない。

なので毎回会話が成り立たず
あまり関わりたくなかったが
もうこの人に聞くしかなかった。
ε-(ノд`; )フゥ…

そして俺は
勇気を振り絞りこの親戚に電話し
パソコンの事がよく解らず
教えて欲しいと頼んでみた。

すると親戚のPC博士が
パソコンの歴史を語りだし
30分位熱弁し始めてしまい
終わるまで聞いてるしかなかった。

そして最後にPC博士が
「今話した事解ったかい?」と
俺に聞いてきたので
「全然解らなかった」と答えた。
|ω・`)ショボーン


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【最高の説明書】





するとPC博士が全く怒る事も無く
「なら面白いPCの本をあげよう」
と言って来たので
送ってもらう事にした。

そして到着した本は
大きさがA3サイズもあり
コバルトブルーのファイル型の
説明書だった。

タイトルと著者を見る限り
アメリカの説明書だったけど
中身を見たら日本語で書かれてて
しかも凄く解りやすい。
ヾ(*´∀`*)ノ

この本の中身は
キーボードの手の添え方から書かれ
マウスのクリックも「指で押す事」
そう書かれてて凄く親切だった。

子の説明書は
初歩的な事からDOS/Vまで学べ
10歳の俺でも内容が理解できて
どんどん覚えていけた。

そしてとうとう
絵を描く事が出来る様になり
説明書載ってる「ミンキーモモ」の
絵を描いてみる事にした。

出来上がったミンキーモモの絵は
ちょっと下手くそだったけど
なかなか上出来でニヤニヤしてしまい
ご満悦になった。
(*´-∀-)フフフッ


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【アニメ制作】





俺がパソコンに夢中になった訳は
自分だけのアニメを作りたくて
パソコンに夢中になった。
(*ノ∀`*)ウフフ♪

しかしこの説明書は
絵を描く事以外に
音楽を作る事までしか書かれて無く
アニメを作る事が出来ない。

これ以上の事を知るには
あの難しいPCの説明書を読み
全て知る必要があった。
ε-(ノд`; )フゥ…

そして難しくてトラウマになってた
PCの説明書を開いて読んでみると
なんと!書いてる内容が理解できて
学ぶ事が出来る!

この説明書を読んでいくと
絵と音楽の作り方が
たった10ページにまとめられてて
いかに所見殺しの説明書だと知る。

その後俺は
しばらくこの説明書で学んでいくと
アニメを作る事が出来ない事を
痛烈に味わった。

その理由は
PCの性能が悪すぎて
3秒間に1コマしか動かせず
とてもアニメという物じゃなかった。



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【10歳の変人】





アニメが作れない事をした俺は
PC博士に何とかならないか聞く為
再び電話してみる事にした。

するとPC博士が
「スーパーコンピューターでないと
アニメなんて到底作れないよ」と
俺に絶望を突き付けてきた。

ガッカリした俺は
もうアニメ制作を諦めるしかなく
何でも出来ると思ってたPCの
性能の悪さを嘆いた。
(;д;)グスン

そんな状況の中PC博士が突然
「君に上げた青い説明書
解りやすくて良かっただろう」と
俺に聞いてきた。

この問いに俺は
「凄く解りやすかった!」
そう答えた。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

するとPC博士が
「あの説明書を作ったのは
君と同じ10歳の子なんだ」と言われ
ビックリしてしまった!

この時俺は
「世界を見渡すと同じ10歳でも
格が違う変人級の天才がいるんだな」
そう感じ自分の小ささを思い知った。

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