「迷宮蜃気楼」

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【歓迎会】





10歳の時
埼玉県の三郷団地から
東京の荒川区に引っ越してきた。

引っ越し後
新しい学校で転校生になり
誰も友達がいなかった。
|ω・`)ショボーン

しかし
気弱な俺に声をかけてくれたのは
わんぱくグループだったけど
怖いから友達になれなかった。

なので俺は
気弱な子達と友達になり
同じ趣味のファミコンで遊び
仲良くなっていく。

とある日ファミコン友達が
俺の歓迎会をしようと
計画を立ててくれた。
ヾ(*´∀`*)ノ

その計画は
隣町の北千住にある
アメージングスクエアと言う
迷路にみんなで行こうと言う計画。

俺は
人が直接歩いて回る巨大迷路が
ゲームが実体化した様な気がして
凄くワクワクしてしまった。


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【お出かけ】





俺は
ゲーム内での迷路探索が
凄く得意だったので
迷路に自信があった。

そして出かける当日
母親に歓迎会で出かける事を話すと
5000円のお小遣いをくれた!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

嬉しくなった俺は
ウキウキで待ち合わせ場所に行き
バスで北千住に向かった。

隣町だから距離も近く
バスに乗ってから15分位で
すぐ到着してくれた。

バスから降りると
大きな駐車場みたいな場所に
迷路が設置してあり
周りに屋台も出てる。

我々は
とりあえず迷路の入場券を買い
中に入っていった。
ワクワク♪_( _・∀・)_

そしてまず我々は
屋台でフランクフルトを買って
パンフレットに載ってる
迷路の地図を見ながら休憩した。


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【迷路潜入】





パンフレットには
迷路の全体図が書かれてて
入る前にコースを調べられる。

そこで我々は
全員で一緒に入らず
5分おきに1人づつ入り
出るでの時間を競争する事にした。

順番は
じゃんけんで決めて
俺の順番が2番目になった。
(´艸`*)

この時俺は
「ゲームに比べたらこんな迷路
そんなに難しくないから
1番で出られる」そう確信した!

そして俺の順番が来て
颯爽と迷路に入って行き
1番手を追いかけた。
(((o(*゚▽゚*)o)))

しばらく迷路を周ってると
迷路の真ん中に高くそびえる
山型の立体コースがあり
そこに1番手の子を発見した!

この時俺は
まだ下の平地部分にいたので
急いで山型の立体コースに
向かって行った。


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【プライド】





山型のコースに友達を発見した俺は
その子を抜かそうと地図も確認せず
急いで適当に向かって行った。

しかしいくら向かって行っても
全然山型のコースにたどり着けず
気が付くと居場所が解らなくなり
迷子になってしまった。

そこで俺は
地図を見て現在位置を確認すると
全然居場所が解らない!
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ

なので仕方なく
山形の立体コースを目印にして
だいたいどの辺に自分がいるか
感で見当つけた。

そしてまた歩き始めたけど
相変わらず同じ所を周り
全然山の立体コースに
たどり着けない。

この時俺は
もう2時間位歩き続け
だいぶ疲れてきてしまってた。
ε-(ノд`; )フゥ…

本当は
リタイアできるドアがあったけど
得意な迷路でリタイヤなんて
絶対俺のプライドが許さない!


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【人生の迷子】





その後俺は
ずっと迷子のまま歩き続け
気が付くと入り口に来てしまた。

この時もう
クタクタに疲れてたので
入口から出て諦めようと思った。

でも
ふと壁から横を見ると
なんと!もう全員ゴールしてた!
オロ((ヾ(*'д';*)ノシ))オロ

それを見た俺は
迷路が得意だと思い込み
絶対1番になれると感じた自信が
完全に崩れてベソかいてしまう。

でも入り口に戻ってしまった俺を
みんなに発見されたら
もう死ぬほど恥ずかしくて
生きていけない。

なので俺は
また迷路に戻って行き
地図を見て確実に進んで行った。
( *゚ェ゚))フムフム

そして何とか
山の立体コースにたどり着くと
山の頂上に友達がいて
俺を発見したようだ。


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【恥より疲れ】





すると山の上から友達が
「さっき入り口にいただろ!」
「出口に案内してやるから
そこにいろ!」と言ってくる。

この時俺は
何もかも全て見られてしまい
今後黒歴史として語り継がれると
凄くショックを受けてしまう。

しかしもう既に3時間位
1人で迷路を歩き回ってて
疲れてきたので恥ずかしさより
ゴールに出て休みたかった。

なので俺は
友達が来て案内される事を
素直に受けてついて行く事にした。
(´・д・`)ショボーン

その後10分位
友達について行き迷路を進むと
あっさりゴールにたどり着き
生還する事が出来た!

その後屋台で焼きそばを買って
みんなで休憩した時
案の定俺の迷子にみんな大爆笑し
大恥をかいてしまった。

最後に名物の手作りアイスを買い
そのアイスが雪みたいなアイスで
凄い美味しさに迷路の事を忘れ
少しだけ良い歓迎会になった。

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