叱咤の際に使われる「謙虚になりさい」の功罪

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コラム
「謙虚になりなさい」

誰しも教訓のように誰かしらに教わった言葉ではないでしょうか。意味合いは「素直に物事を受け入れること」が一般的ですね。学びを得るにはとても大事な精神だと私自身も思います。ところが先日、、、

「謙虚になれ!と言われて理解できなかった。謙虚の意味を教えて欲しい」

と相談を受けました。そして私はそういう風に言われてしまった背景を聞きました。すると、、、そこには「素直に物事を受け入れること」と素直に言い切れない背景がありました。どうも

「謙虚になりなさい」=「私の言うことを聞きなさい」

という意味合いが強かったのです。これには私もドキっとしました。私も過去少なからずそういう意味合いで使ってしまったのと、そういう意味合いに聞こえた経験があるからです。

例えば上司に「右に行け」と指示されたときに、経験の少ない若手であれば、ある意味素直に右に行くしか選択肢はありません。一方で「なんで右なんだろう」と疑問に感じる人も出てきます。これを一重に前者が謙虚、後者は謙虚ではないと括れるでしょうか。

そんな疑問を持った私は「謙虚」について調べました。
一文字ずつ紐解けば

謙=へりくだる
虚=むなしい、からっぽ、うそ、いつわり

という意味です。ここからは私の主観ですが、謙虚には2つの側面がありそうです。

1つは、心むなしく(からっぽにして)へりくだる
2つめは、自分を圧し殺して(うそをついて)へりくだる

ただ1も2も同じ意味とも取れますし、人生を生き抜く中で無意識に使い分けているような気がします。とても深い言葉ですね。

養老猛司先生が「自分の壁」という著書でこう述べていました。

「言葉は最初からうそなのです。現実と直接は関係ない。言葉が動かすことができるのは人の考えだけです。」

つまり受け取った人がどう感じて、どう考えるかということです。
今回の「謙虚」相談を通じて深く考えさせられました。
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