鼻の神経をぶった切ってきた話①

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コラム
突然ですが私は慢性鼻炎です。
アレルギーとしてはダニ、スギ、ヒノキなどそこそこ。そのため年がら年中、鼻づまりに悩まされていました。電話相談の出品者なのに。

子供の頃は母親に連れられて週一回の耳鼻科。
当時の先生はちょっと強気な方でした。鼻水を吸い取る細長い管を、鼻の奥まで入れてくるので痛かったし、子供だった私に「ちゃんと鼻かまんとアカンやろ」と強い口調でお説教してきたり…。とにかく怖かったイメージしかありません。
良くも悪くも「昭和の関西のオッチャン」みたいな雰囲気です。あのころはとっくに平成だったのですが…まあいいか。

とにかく週一回の耳鼻科が嫌で嫌で仕方がありませんでした。痛いし怒られる。「なんで俺だけ…」みたいな思いがあったのは確かです。

高校のころ、初めてレーザー手術というものを受けました。
簡単に言うと鼻の奥の粘膜をレーザーで焼いてしまうことで、鼻水自体を出ないようにしてしまうというものです。痛みはそこまで強くなく、片方につき3分くらいのレーザー照射を左右に1回ずつ。費用は1万円程度で、2~3年は効果が持続。これのおかげでだいぶ楽になりました。
それでも鼻詰まりが気になるときは薬を処方してもらって対策。

これを今まで2~3年サイクルで続けていました。
ただ、やはり鼻詰まりが完全に解消されたわけではなく、日によって波があります。それに風邪を引いてしまうとせっかく焼いた粘膜の再生が早くなるようで、2~3年サイクルよりも先に鼻詰まりが復活してしまうことも。

また私は生まれつき鼻中隔(左右の鼻の間の仕切板)が少し曲がっているようで、左の鼻の通りが右よりも悪い。そのため基本的に左はいつもちょっと鼻詰まり気味でした。
※パッと見は普通なのですが、鼻の奥のほうで仕切板が曲がっているイメージ。

電話でお客様と通話しているときも、たまに「今日はなんか鼻声だね」と言われることもありましたし、鼻水・たんが気になるときは一瞬だけマイクをミュートにして鼻をかんだり、咳払いして乗り切っていました。私にとってはレーザー治療ですら、完璧な対策とは言えなかったわけです。

頭の片隅でいつも「これどうにかならんのか…?」と考えていました。

そんなときに偶然知った、最新の治療法。
テレビだったかYoutubeだったかはうろ覚えなのですが、「慢性的な鼻詰まりを一発で治す!現代の最新医学」みたいな特集だったと思います。
名前を「後鼻神経切断術(こうびしんけいせつだんじゅつ)」といい、要するに鼻の奥の神経をスパッと切っちゃおう、というもの。

後鼻神経とは、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどの症状に関わる神経。
神経そのものを切っちゃえば、そもそも鼻水は出てこないし鼻詰まりも起こらないよね、という最終手段です。
子供がずっとゲームやってるのをどれだけ注意しても言うこと聞かないから、ゲームのコンセント自体を抜いちゃおう、みたいな。
要するに「体質そのものは変わらないけど、元となるケーブルを切っちゃえば対処できるよね」という発想です。

※ただし本当に神経を全部切ってしまうのではなく、その一部を切断するだけです。そのため鼻水がゼロになるわけではありません。完全に無くしてしまったら、今度はドライノーズという問題が発生します。鼻水は鼻のバリア。多すぎるのが問題なだけで、その余分を減らそうね、というのがこの手術です。

この情報を知ってから、ずっと気になっていました。
「受けてみたいな…でもちょっと怖いな…大掛かりだし…」と、思考がグルグル。

実は子供の頃、こういった「神経そのものを切断する手術」があることは聞いていました。ただし当時は今のように内視鏡を使ってスマートに短時間で済ますというものではなく、もっともっと大掛かり。

・まずは上あごの歯茎の奥を切開する
・ノミやドリルで骨を開いていく
・最後に神経を切断する
・入院は一ヶ月
・鼻に詰めたガーゼを引き抜くときは、大の大人が失神するレベルの痛み(当時の私の伝聞です。念のため)

これを聞いた私は、母親に「俺、絶対に手術せえへんから」と宣言したのを覚えています。

しかし現代の技術は進歩しており…。
・内視鏡を使うので身体への負担は最低限
・日帰り~1週間以内の入院でOK
とのこと。

これならビビリの私でもなんとかなりそう。
どうすっかな…思い切ってやっちゃおうかな…。

あと一歩踏み出すかどうか。
そのギリギリのラインで留まっていました。

ある日、かかりつけの耳鼻科に行ったときのこと。
このときはいつものように鼻炎の薬を出してもらうだけのつもりでした。
本来なら器具で鼻水を吸入してもらい、ネブライザーを吸引するだけ。

…なのですが。

先生に処置してもらった直後、無意識に、私の口から「先生、あの、後鼻神経切断術を受けたいんですけど」という言葉が出てきました。
自分でもどうしてこのタイミングで言ったのか、よくわかりません。でも心の奥ではもう、答えは決まっていたのだと思います。大きな決断をするときって案外、そういうものかもしれません。

物心ついたときからずっと一緒だった慢性鼻炎。
でも、もうそろそろいいでしょ。
いい加減お別れさせてくれ。
そんな心境でした。

それを聞いた先生は「ええよー。ほんなら大きな病院に紹介状書いてあげるね」と一言。軽くね…!?いやいいけど!
続けて「この病院には鼻の手術に熱心に取り組んでる先生おるからね」と添えてくれました。

そうしてその日のうちに紹介状を受け取り、手術に向けての話が動き出したのでした。
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