以前バラエティ番組でお笑い芸人・サバンナの高橋がこんなことを言っていました。
「アントニオ猪木さんは(滑舌的に)何言ってるか全然わからないんだけど、『ホンマっすか』だけで会話が成立する」
と。
これ、実は私も使っていまして。
今日はその便利さと用法・用量のお話。
この言葉、とっても便利なんです。
これだけで会話が成立してしまうこともあるし、普段の会話に混ぜるだけでもスムーズになります。
私の場合を例にすると…
私の職場には警備員さんが常駐していまして、基本はお話することは無いのですが、ごくまれにそういう機会があるのですね。といっても数分くらい。
決して悪く言うつもりではないのですが、この方の滑舌が独特でして、本当に何言ってるか分からないんですよね。
もしかしたら私の耳が悪いのかもしれない、理解力が足りないのかもしれない。全てをこの方のせいには出来ないのですけれど、とにかく何言ってるかわからない。
最初の頃は「え?」と何度も聞き返していたのですが、そのうちにおじさんがムスッとしてきているのが分かるのですよね。
これはよくない。
悩んだ結果、私は例の「ホンマっすか論法」を使用しました。
おじさん「おう~!◎△$♪×¥●&%#やな!」←もうこの時点でわからない
私「あ、どうも~おはようございます」
おじさん「こないだなあ、$♪×¥●&で◎△$♪×¥行ってな」
私「ええ、はい」
おじさん「それが♪×¥●&%で、◎△$♪って言いよるねん」
私「あ~、そうなんですか」
おじさん「それでまた◎△$♪×¥やからな、もう♪×¥●&やったんや」
私「ほんまっすかww」
おじさん「おお!もう&%#$♪×やwww」
私「ええー!ほんまっすかww」
おじさん「そやねんwwそやからもう今日は止めとけ言うてな」←このあたりで何となく知人と競馬に行った話しだと察する
私「あー、やっぱやり過ぎは良くないですしねー」←理解できるところはちゃんと返す
はい。
前半、会話の内容は全然わかってないのですけど「そうなんすか&ほんまっすか」だけで成立させています。
このように理解できずとも出来ている風を装ってやり過ごすことを「ホンマっすか論法」と言います。今適当に名付けた。
もちろん、可能ならばちゃんとお話するのが一番。せっかく話しかけてくれているのに雰囲気で流すのも本当は良くない。
けれどどうしてもそれが叶わないとき、場の空気を壊さないために限定的に使用します。
また、便利すぎるゆえにこれに頼りすぎてしまうと相手の話をきちんと聞かなくなる懸念があります。
そんなときにいきなり
「でさ、それについてどう思う?」などと尋ねられようものなら一気に窮地に陥ってしまいます。
なので本当に限定的に。
また、本来の使い道としては会話の潤滑油の効能があります。
人間は皆自分の話を聞いてもらいたいという本能的な欲求があるので、自分の話にリアクションをとってもらえると嬉しいのですよね。
なのでこれを適度に混ぜると会話が程よく盛り上がってスムーズになります。
何事も用法用量を守って適度に使っていきたいですね。(おわり)