この前、錬金術について書いたんで、せっかくだからもう少し掘り下げようかなーと気まぐれにこれを書いております。
今週、2年ぶりに日本に行くんでちょっとバタバタしているのでメッセージなどの返信など色々遅れると思うのでよろしくお願いします。
シッダー達の錬金術について。
その前に、アガスティアの葉を書いた聖者たちが創設した医学である
シッダ医学(南インドの伝統医学)についてちょっと書いてみますね。
これは、
WHOとインド政府主催の
インド伝統医学専門用語標準化国際会議第一回目に招待された時
西洋人のアーユルヴェーダの研究者の教授が私に言ってきた言葉です。
「シッダ医学についての論文って、
1本ぐらいなら読んだことあるけど、
(その論文後で送るよ〜)
シッダ医学って、ほとんどアーユルヴェーダと同じだね?
ただ、錬金術だけ違うかなって思った。」
はい、そうなんですよね。
シッダ医学の4つの柱のうちの1つがアルケミー(錬金術)で、
シッダ医学を代表する技術でもあるんです。
これは私のクラスメイトの意見です。あくまで意見。
アーユルヴェーダは、カースト最高位のお偉い方がたが実践しており、彼らは菜食主義であったため、ハーブなどを使った治療法が進み、逆に動物や毒物を使った治療法はあまり追求されていかなかった。
その代わり、シッダ医学はそのような縛りがなかったため
(むしろ彼らはアウトカーストでした。)
毒物を解毒したり、毒物を薬にする技術(錬金術)が発展したんです。
錬金術というと、何かを金に変えることかと思うかも知れませんが、そういうことではなく、現代でいう「化学」や、薬の調合の技術を
昔っぽく言い換えたものです。
錬金術はシッダ医学にとってとても大事な存在なため、
まともに説明しようと思うと、
正直1−2時間ぐらいのレクチャーが必要になってくる気がします。
そのため、ここでのお話は、だいぶダイジェスト版であります。
シッダ医学では、毒物を薬に変化させたり、低レベルの金属をもっと貴重な金属に変化させる、いわゆる錬金術が研究され続けてきました。
ボーガル(中国での老子)は、その中でも有名です。
錬金術の例を挙げると
・ムップ(賢者の石)と呼ばれる、魔法の秘薬(笑 薬の効力を上げたり、それ自体が若返りとなったりと、様々な種類がある)だったり、
・カーヤカルパという若返りの技術で、体を石のように強く何からの影響も受けない状態にする、
というようなものもあります。
現在の日常で使われている技術では
・バスマなど、重金属を何度も薬草のジュースで混ぜ灰にする工程を繰り返して作った薬
・プーニールと呼ばれる土を薬に混ぜて効力を上げる
・水銀などの猛毒の解毒、薬の原材料にするプロセス
などがあり、錬金術の名残を見ることができます。
これら1つ1つを説明するとまたとんでもない話になりますので飛ばしますが、
このように、さまざまな薬を作るための技術の中でも
毒物を無毒化したり
「元の分子が完全に存在しないほど」と古典にも記されているほどに
著しくハイクオリティのものに変化させる技術を
総称として『錬金術』と呼んでいます。
つまり、日本語で言うと、「化学」ですね。ケミストリーです。
アルケミーでもケミストリーでもなく、アルケミストリー?とでも呼ぶべきですかね・・・。
この中でも、
この世界で最も崇高なる変化は
石を金に変えることではなく、
人間が成長する、
という変化である
としています。
前述したムップには3種類あるのですが、そのうちの1種類がヨーガムップと呼ばれ、ヨーガを達成した人の体の中で生成されます。
頭の中から甘露が出現し体を満たすとされているのですが、
生まれ変わるほどの変化があるとされています。
このように、悟りのようなものを得たり
人間の魂ステージが上がる、という意味になります。
前回書いた記事で、
私は、シッダーたちは
「一人の人生を変えることは、この社会全体・人類を救うことにつながる」
と考え、
アガスティアの葉(ナーディ)を書き残してきているのだろうと考察しました。
そして、錬金術という技術がシッダ医学の中でも重要な存在だが
その中でも極めて、一人の人間が成長するという変化(つまり、一皮剥けるという変化)が最も崇高であるということ。
そのため、シッダーたちはきっと、
ナーディの存在を人類にとって、重要な存在として位置付けていると推測されます。
まあ、あとはお手紙的な気持ちもあるのかもしれないけど。プラサナナーディなんて、読んでると聖者と文通してる気分です。
話が少しずれてしまいましたが、
本日は
もんのすごい軽く、聖者たちが使っていた、錬金術について書いてみました。
本気で書くと、レクチャー必要なので悪しからずw
書きそびれていたけど、シッダー(アガスティアを含む、シッダ医学を創設した18人の聖者たち;全員がアガスティアの葉を書き残している)の多くはアルケミストリスト(笑)です(つまり現代で言えば化学者・薬学者、古代で言えば錬金術師)
ボーガル(老子)を筆頭に。
シッダーたちは、また、
「シッダドクター(シッダ医学を実践する歩海のようなドクター)もアルケミスト(つまり薬学者)であるべき」
としています。
これは言い換えれば、「自分で薬作れるようになりんさい」ということです。
インドの医大では製薬法ももちろんやらされるので、シラバスは一応理に適っています。
それ以外の意味でも
人々を苦しみから救い
その人自身に近づける道に導くという意味で
「アルケミスト(錬金術師)」でありなさい、
としたのでしょう。
シッダ医学の真髄は、人々を解脱に導くことです。
人生を変えること。
占星術によるリミディはシッダ医学の中で最高峰の治療法です。
また、錬金術(命名:“アルケミストリー“)が
シッダ医学を代表するトップ技術で、
その中でも、人間の錬金術(つまり、人が成長すること)が最高峰とされる。
ナーディを読んだあなたが、
人生を変えていき、本来の自分に近づいていくことは
それぐらい重要な仕事で、
それぐらい、ナーディを数千年かけ語り継いだ人たちは
ナーディを神聖なものだとしていたのでしょう。