「家庭菜園をすること」が夢の1つとなった出来事

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コラム
栽培の初体験を思い起こすと4、5歳の頃、親と一緒に住んでいたマンションのベランダで育て始めたメロンでした。

ある日、私は親と一緒に行った百貨店でメロンの絵が描かれた小さなポットを見つけて
「メロンめっちゃ好きやから、育てて食べたい!」
そう言って親に買ってもらえるようお願いしました。

数日後の昼間、私はふわふわのカーペットの上に寝そべりながらぼーっと外を眺めていました。網戸を通して吹く気持ち良い風が、白いカーテンを揺らしてキラキラしていたのです。

すると、突然母が
「メロンやろっか!」
と小さなポットを片手に話しかけてきました。

準備は全て母がしてくれて、ベランダの壁にポットをちょこんと載せてくれました。私はベランダに置かれた赤い足台を登って、眺めることを楽しみにしました。
若々しい緑の芽が出て、ツルが伸び、どんどん育つメロンを見て、毎日ワクワクしながら早く大きくならないかと楽しみにしていました。


ガシャン!

大きな音がしてとても不安になり、ベランダに行くといつもの場所にポットがありません。
近所の子供達がボールを当ててしまい、ポットが倒れ壊れてしまったのです。

バラバラに割れてしまったポットを見て悲しみが込み上げてきたとき、私が泣くよりも早く激怒したのは母でした。
母は悪びれず謝らない近所の子供たちに烈火のごとく怒りを飛ばし、私はその横で立ち尽くし、声が枯れる程大泣きしていたその状況を今でも覚えています。

そのメロンは残念ながら枯れてしまいましたが、
「また何か植物を育てたい!次は上手く育てたい!」
と思う気持ちが芽生え
いつしか、叶えたい夢の1つに「家庭菜園をすること」が加わりました。

振り返れば、あの日の失敗体験があったからこそ
上手く育てられたときがとっても嬉しくて、今も栽培を続けているんだと思います。
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