【傷ついた米金融資産の信頼】
“今やトランプ米大統領が世界の金融市場を破壊しているのは疑いようがない。唯一、疑問なのは彼に対抗すべく他の国・地域がどこまで市場を活用しようとしているのかという点だ。”
この「他の国・地域」という部分ですが、他の国は「欧州」で、地域とは「投資家」のことではないでしょうか。記事の中に「欧州」や「投資家」を頻繁に上げているのでそうでしょう。
ということは読み替えれば「トランプ大統領に対抗すべく欧州や投資家がどこまで市場を活用しようとしているのか」、その点が唯一疑問だとしています。
そして、「世界の金融市場を破壊しているのは疑いようがない」という部分は以下の部分でしょう。
“ドイツ銀行は「欧州はグリーンランドを所有しているが、大量の米国債も保有している」と指摘している。「大量」というだけあって、欧州の米国の債券と株式への投資は約8兆ドル(約1267兆円)に上る。
北極圏へのトランプ氏の野心を阻止するため、欧州がそれらをすべて売却すればどうなるかを想像するのは興味深い。”
「興味深い」と最後に書いていますが、皮肉にもとれました。これが「世界の金融市場を破壊しているのは疑いようがない」という部分にくっきり当てはまります。
「興味深い」と皮肉った上で次のように書いています。
“「欧州」が各国に広く散らばっている米国資産の保有者たちにどうやって売却させるのかという問題はさておき、もしそんなことが現実になれば、双方とも確実に破滅することになる。”
気になるのは前文で「疑いようがない」と書いているのに、この部分では「どうやって売却させるのかという問題はさておき」と実現可能性を度外視している部分です。
実際は起こり得ようがないということでしょうけど、破壊しているのはこの筆者の中で「確信」しているのでしょう。
そこで、前文の「唯一、疑問」の部分が以下の部分だと思います。
“ここで問題となる驚異はそういう問題ではない。問題は「米国売り」ではなく、米国から流出する資金を吸収できるほど大きな市場がどこにも存在しないことだ。”
この部分とても考えさせられます。「大きな市場がどこにも存在しない」。
もしかして、トランプ大統領はこの「大きな市場」を作ろうとしているのではないか。C5(コア5)構想で米国、中国、ロシア、インド、日本を掲げ、西半球と東半球ととなえたり、いろいろな国連や組織からの離脱。そして、ひそかにかたられていたグレーとリセット。
マールアラーゴ合意でドル高是正をするために各国に防衛費増額要求や理不尽な関税、ベネズエラやグリーンランド、カナダに至るまでの支配意識。
と思っていたけど、収集がつかずにいつものタコトレードに戻る。
年齢とともにご老体に鞭打つまでしたいこととは。
“それは世界の覇権国にとっては、あらゆるものが「相互に絡み合っている」という認識に基づいている。つまり、貿易、金融、防衛は同じ椅子を支える3本の脚のようなもので、「米国第一主義」という目的にかなうよう、それぞれの脚が互いを強化するために利用できるという考えだ。”
覇権国は世界を覇権し合いながら、絡み合っていることを無視します。「自分ら」を支えさせるために存在する、そんなのでは世界は破滅に向かいます。
皮肉で終わりたいところにそうさせてくれない現状に私たちは何を思い、考えるのか。まずは思考することからはじめたいですね。