スタジオの開業準備で、物件・内装・マシンの次に必要になるのが「見せるもの」の準備です。何をいつまでに用意すればいいのか、開業日から逆算した12週間のスケジュールに落としました。上から順に進めていただければ、抜けも手戻りも出ません。
■ 12週間前:スタジオ名を確定する
すべての起点です。ここが決まらないとロゴが作れず、ロゴがないと看板も名刺もホームページも動きません。
▼ この週にやること
1. 候補を10個書き出す
2. 候補ごとに「その名前 ヨガ」「その名前 ピラティス」で検索し、近隣に同名がないか確認する
3. J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で商標を検索する。無料で使えます
4. ドメイン(.comや.jp)が空いているか、ドメイン取得サービスの検索窓で確認する
5. Instagramのユーザー名が空いているか確認する
6. 3つに絞り、家族や友人に声で伝えて、正しく書き取ってもらえるか試す
4と5を後回しにする方が多いのですが、名前を決めた後に「ドメインが取れない」と分かると振り出しに戻ります。必ずこの段階で確認してください。
■ 11〜9週間前:ロゴを作る
制作期間は案出しから修正、データ整理まで含めて2〜3週間が目安です。看板業者への入稿締め切りから逆算すると、この時期の着手がぎりぎりになります。
▼ この期間にやること
1. ロゴを使う場所を全部書き出す(看板、名刺、ショップカード、ホームページ、Instagramのアイコン、タオル、マット、レッスン着など)
2. 「誰に来てほしいスタジオか」を一文で決める
3. 参考にしたいロゴを、同業から3つ、異業種から3つ集める
4. 制作を依頼する。1〜3をそのまま渡すと精度が上がります
5. 案が出たら、縮小・モノクロ・遠目の3つでチェックする
6. データ一式を受け取る(ai/svg、透過png、jpg、モノクロ版、色番号)
■ 8週間前:Googleビジネスプロフィールを登録する
「地名 ピラティス」で検索したときに、地図と一緒に出てくる情報です。無料で登録できます。
地域密着のスタジオでは、ここからの来店が最も多くなることも珍しくありません。ホームページより先に押さえるべきものです。
▼ この週にやること
1. Googleビジネスプロフィールに登録し、店舗の所在地を入力する
2. ハガキまたは電話でのオーナー確認を行う(届くまで2週間ほどかかります)
3. 営業時間、電話番号、業種、説明文を入力する
4. 外観・内観の写真を用意する。工事中の段階なら、完成後に差し替えます
オーナー確認が終わらないと情報が公開されないので、早めに始めてください。
■ 8〜6週間前:ホームページを作る
最低限、次の4つが載っていれば成立します。凝ったデザインより、この4つが迷わず見つかることのほうが大事です。
・料金(体験と、通う場合の月額)
・場所とアクセス(駐車場の有無も)
・レッスンの流れ(持ち物、着替え、所要時間)
・申し込み方法
▼ 写真が間に合わない場合
内装写真は完成直前にしか撮れません。写真が入る前提でページを作っておき、後から差し替える段取りにしてください。この進め方なら、内装工事と並行して制作を進められます。
■ 6週間前:撮影を済ませる
インストラクターのプロフィール写真は、名刺・ホームページ・Instagram・チラシのすべてで使います。1回撮っておけば全部に使い回せるので、早い段階で済ませておくと後が楽です。
▼ 用意するもの
・レッスン時の服装と、少しきちんとした服装の2パターン
・正面、斜め、全身、レッスンの動きの4種類
・縦と横の両方(媒体によって必要な向きが違います)
■ 5〜4週間前:チラシ・名刺・ショップカードを発注する
印刷物は刷り上がりまでに1週間前後かかります。デザイン期間を含めると3週間は見ておいてください。
▼ 発注の手順
1. 掲載内容を確定する(料金、住所、目印、電話番号、QRコード、特典と期限)
2. デザインを作る
3. ネット印刷で部数と納期を指定して入稿する
4. 到着後、QRコードを実際にスマホで読み取って確認する
QRコードの確認は必ずやってください。刷り上がってから間違いに気づくと、全部刷り直しになります。
■ 4週間前:Instagramを立ち上げる
準備の様子を発信しておくと、オープン時点でフォロワーがゼロになりません。内装が出来上がっていく過程は、実は完成後の投稿より反応が取れます。
▼ 最初にやること
1. ユーザー名をスタジオ名に合わせる
2. プロフィールに「誰のためのスタジオか」「場所」「オープン予定日」を書く
3. プロフィールのリンクにホームページを設定する
4. 週2〜3回、工事の進捗を投稿する
■ 3週間前:予約手段を稼働させる
電話とDMだけの状態は避けてください。仕事中や夜に見た人が、その場で動けません。
予約システムでもフォームでも構いませんが、24時間受け付けられる形にしておくことです。設定したら、自分のスマホで最後まで予約してみて、何回タップしたかを数えてください。ステップが多いほど離脱します。
■ 2〜3週間前:チラシを撒き始める
オープン当日に配っても、その日の予定は埋まりません。人が予定を組める時期に届けることが大事です。
同じエリアに2回撒くほうが、1回で広範囲に撒くより反応が出ます。1回目は2〜3週間前、2回目はオープン直前が目安です。
■ 2週間前:内覧会と先行予約を告知する
ここまで準備してきたものが全部つながる場面です。チラシ、Instagram、ホームページ、Googleビジネスプロフィールのすべてで、同じ日程を告知してください。
どこで見ても同じ情報が出てくる状態が、そのまま信頼につながります。
■ 全部を一人で回すのは大変です
物件と内装で頭がいっぱいの時期に、デザインまで手が回らないのが正直なところだと思います。私はスタジオの開業段階からご一緒することが多く、何をいつまでに用意すべきかの整理からお手伝いできます。
開業予定日が決まっていれば、この12週間の表をお客様の日程に当てはめた形でお作りできますので、お気軽にご相談ください。
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