今、使用している事務所は元は選挙事務所でした。
改装前の時点で十数年は経過していました。
その後、現在までさらに約14年間使用してきました。
大きな傷みはありませんが、よく使う部分に限ると、かなり
劣化していました。
特に入り口部分の床です。
毎日、踏み続けられてきました。
さすがに限界と言えるレベルになりました。
踏むたびに「床が抜けるのでは?」と思うほど、沈み込む上に
「ギュイー」という嫌な音がしていました。
天井近くの漏水もひどくなりました。
構造上の不具合ではありません。
想像通りの原因でした。
「落ち葉」です。
この落ち葉が14年間という年月にかけて屋根の上に降り続け、
雨樋を塞ぎました。
水の流れが変わります。
単純に溢れます。
問題は、外側に溢れるのか、室内側に溢れるのか、です。
室内側に溢れる=漏水となります。
ある程度であれば、無視できます。
しかし、「ダダ漏れ」になると対処しないといけません。
そこで、今回、修理と補強を行いました。
まず、漏水からです。
原因が分かっているので、早いです。
大掃除です。
排水が通常のルートで流れるようにしました。
その後、大雨レベルのテストをしました。
全く問題ありません。
ただし、原因は隣地からの大量の落ち葉です。
このままでは、いつか同じ現象が考えられます。
どこかで、隣地の所有者に対して、土地工作物責任に基づき、
厳正に対処することになると思います。
次に入口の床です。
基本構造は単純です。
しかし、鉄骨造なので、鉄骨を切ることはしません。
傷んだ部分の床を切り取ると、やはり根太が無い部分でした。
そのため、下地材だけで耐えるような状態になっていました。
ここで補強します。
根太の追加です。
大工は高齢です。
ですが、そんじょそこらの「ガキ大工」とは腕が違います。
見事でした。
速い、確実、な補強でした。
おかげで相当に頑丈な床ができました。
おそらく少なくとも10年以上は何の心配もなくなりました。
先ほど、「そんじょそこらのガキ大工」と言いました。
これには理由があります。
大工のレベルが大きく差があるからです。
特に最近の住宅の場合、大工、特に棟梁と言われる人の力量に
激しい差が生じています。
大工というよりも、組み立て屋さん、というほうが適切な人が増えています。
プレカット工場で正確に加工された材料を、現場で記号通りに組み立てるだけ、という現場が非常に多くなっています。
これこそ、AIを搭載したロボットのほうが良いように思います。
自分で考えて、現場で加工する、これは人の腕によります。
費用を抑え、的確に対処する、これが大工の力と思います。
相当な年数、それも30年以上のベテラン大工の場合、見ているだけでも
楽しい場合があります。
安心して見ていられます。
仕事内容は、表からは見えない部分です。
そのため、何をしたのかはパッと見ただけでは分かりません。
ですが、自分の足で歩くと分かります。
これで安心して来店して頂くことができます。
本当に必要な部分だけの工事であること、これも大切です。
当たり前のことに思う人が多数と思います。
しかし、この当たり前が行われないケースが多いと感じます。
不要な工事をさせられていないか、よく考えるべきと思います。
そのためには、構造を知る必要があります。
何をしないといけないのか、これを把握することです。
やはり学ぶことが重要と思います。
そうすると、費用の妥当性も理解できます。
自分でする場合、他人に依頼する場合、どちらにしても
仕事量は変わりません。
依頼する場合、上手い人に依頼すべきです。
すると、経験が重要な世界の場合、必然的に年齢は高くなってきます。
最年少の何々、というよりもベテランの安定性のほうが私は安心です。