安全基地

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コラム
私には不思議なクセ?があります。
それは精神的な不調を感じると小説を書くというクセです。過去3回そう言うことがありましたので、小説も3つ完成させています。(某SNSに有料で載せています。有難いことにお一人に購入していただきました。)頭の中が空っぽになったように何も考えられなくなり、自分の存在が消え行ってしまいそうな時、それを必死で食い止めるために私はペンをとるのです。

下書きは原稿用紙と万年筆。清書はワードと決まっていますが、ペンを手に紙に文字を書いていると段々と自分を取り戻す感情が蘇ってきて、終いにはその小説の中の物語に没頭していきます。何度も書き、紙を捨て、何度も書き直し、読んでは捨てる。そう言うことを続けていると精神的な不調でどうしようもない状態の自分ではなく、小説の中の主人公に自分が成って行くのです。

作品の中にこんな小説があります。タイトルは『プライベートライター』。コーチングを駆使しながらクライアントの私小説を書き上げる作家の話です。この主人公はクラアントのプライベートなことを小説にし、世の中に一冊しかない本をクライアントのために書き上げるのが仕事です。コーチ兼小説家の主人公とクライアント、そしてその二人の知り合いである調香師の女性。登場人物はこの三人。(もう一人だけバーのオーナーが出てきますが、全編ほぼ三人だけです。)コーチングセッションをしながらクライアントも気が付かない潜在意識を引き出して小説のストーリ(劇中劇見たいですが)を完成させていく様子を小説にしています。

自画自賛ですが、最後のシーンは自分で書き上げた小説にも関わらず感情移入してしまい涙が流れてきます。主人公がある出来事をきっかけに小説が書けなくなった時、昔のクライアントである女性に呼び出されホテルのラウンジで会う場面です。実はこのラウンジ。女性の小説を主人公が書き上げている時、女性の困った状況を主人公に相談した同じ場所なんです。でも今度は主人公の番。ほぼ記憶喪失気味の主人公が女性の話を聴きながら徐々に過去を思い出し、自分を取り戻していくのですが、ここでいつも思うのが人にとっての『安全基地』です。自分を取り戻せる場所、人、そして状況。これが『安全基地』です。一般的にこれは家族で会ったり、友人で会ったり、故郷であるわけですが人それぞれ、様々の『安全基地』があるはずです。悩んでいる時、困っている時、そんな時こそ自分の『安全基地』にすがってみるのもいいと思います。

えっ、『安全基地』が見当たらない。大丈夫です。必ずあなたにとっての『安全基地』はあります。私が小説を書いて自分を取り戻すように。
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