自己肯定感<自己信頼

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コラム
自分のことを肯定的に捉える。

「ああ、間違っちゃったけど私らしいな。ハハハ」
「あんなに頑張ったけど試験に落ちちゃった。でもこの頑張りは将来必ず役に立つはず」
「私は出来る、私は出来る、私は出来る」

このような考え方は自分のことを否定する自己嫌悪よりも明るく、ポジティブな印象を持たれると思います。自分を否定的に考えるより肯定的に考えるほうが精神衛生上も健全な気がします。

でも自分の事を肯定できない精神状態のときもあります。精神的な病、災害や事故の被害者、愛すべき人の死などでダメージを受けている時、常日頃自己肯定感を持つ人でも肯定的に自分を捉えることが難しい時もあります。なぜなら自己肯定感はある状況に置かれている自分を肯定しているからです。そして知らず知らずのうちに承認欲求が生まれてきます。それが悪いことではありませんが、一つの危惧は依存心が芽生えることです。精神的なダメージを受けている時、唯一出来る方法は抵抗せず状況を受け入れ、共に存在する自分になることです。

「私の信念は●●だ」
「私は●●に価値観を持っている」
「私は私を信頼している」

このような考えは自己信頼です。この考えはアメリカの思想家エマソンの著作の中にあるSelf relianceと題された論説のなかにあります。己の魂、己の中にある信念、それは誰からも穢されることなく、誰に受け入れられなくても発揮していくことが正しい道であることを説いています。私はこれを読んだ時「己を信じ切る力」と意訳しました。「信じる」ではなく「信じ切る」です。これは周りの状況に関係なく己を信じるという一本筋の通った考え方ですので先ほどの精神的なダメージを受けている時に周りの状況を受け入れるいうことにも通じていくと思います(己を信じ切ることで周りの状況に流されないとも言えます)。

私がファーメンテーション・コーチングのゴールとして求めているのはこれです。自己信頼です。自己を信じ切るには思考だけでは無理があり、必要になってくるのは身体の感覚です。自分の身体の感覚(身体の声とでもいいましょうか)が分かるようになると格段に自己信頼が高まります。何故なら身体の感覚は自分が思考で認識できないことを知らせてくれるからです。思考は反芻しますが、身体の声は私たちに問いや答えを与えてくれます。そうコミュニケーション出来るのです。自分とコミュニケーションできるのは思考ではなく身体だと私は思っています。何度かの精神的不調から復活を経験し、このことに辿りつきました。

私は次のことを自信を持って言うことが出来ます。身体の伝える声が分かるようになるために潜在能力を発酵させていく。発酵とはエネルギーを発生させ獲得し、最終的に発揮させること。この過程で「自己信頼」を獲得できます。
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