さて、、、
私はケアマネなので、高齢者の自宅に訪問しています。
最近、高齢者が話す内容に
「毎日に何を生きがいにして生きていけば良いのか?」
「どうすればいいのか分からない」という発言をする方が
たまにいらっしゃいます。
その方はすでに90歳。
何を目的に、何をしていけば良いのか分からない。
身体の衰えも感じるし、日常生活が大変。
だけど先生や息子からは
「もっと歩け」「もっと食べろ」「もっと姿勢を正せ」って言ってくるんだ。
どうすればいいのでしょう?
と本気で私に悩みを相談してくる方はいます。
仕事上、日常生活を整えるためには
しっかり食事をして、しっかり睡眠をとり、リハビリに行くことが良いですよ。と伝えています。
ただ何のために生きたいのか?という目的がないから、なぜそんなことをしなければいけないの?
となってくるのです。
介護保険制度上、自立支援を大事にすることと言われています。
『自立』とは、『できるようになる』ではなく『介護が必要な状態になっても、自分の意思・決定で自分らしく生きる』こと。
しかし、本人は自立する目的がない・・・
目的はないけど、健康でなければ周りに迷惑をかける、、
すでに90歳を超える本人は、息子や先生から
高血圧だから食事は薄味にした方良いとか、食事に気を使っていたりします。
食べたいものやめて、お酒も控えなさいと言われも長生きをするために
高齢になっても我慢をする生活。
和田秀樹先生の本に
長生きすることよりも、長生きすることで何をしたいのか、ということの方が大事
どうせ死ぬんだから好きなことだけやって寿命を使い切る
著者:和田 秀樹
と書いてありましたが、私も同感するのです。
その反面、80歳までアルバイトをしていた方が楽しいと夜勤のガソリンスタンドで働いていた利用者がいました。
現在は働いていませんが、仕事が好きで、82歳になってもガソリンスタンドで
働き、得た収入で孫や子供におもちゃを買うのが生きがいだと仰っていたように、
ただ長生きをするだけではなく、長生きして良かったという思い出や体験も好きなことを作っていくことが大切だと思うのです。
もうすでにやり尽くしたという言葉が出てくれば良いですが
時代はどんどん流れきています。
今の時代にあるファッションをする、美味しいお菓子を食べる、娘の別荘のベランダから綺麗な景色を見ることを目的にしている方もいます。
他の86歳の女性は80歳まで掃除のアルバイトをしていましたが、仲間がいて仕事をするのが楽しかった。
アルバイト代で子供や孫と旅行に行けたことが思い出になった。今ではひ孫が生まれたから、その子たちに何かできたらいいなと思っているわよ。
と仰る方もいました。
人それぞれの価値観はあります。
私も死ぬギリギリまで仕事はしていたと思うのです。
なのでストレスは溜めない、運動はしていく、食事には少し気を付けるなど身体のメンテナンスはしています。
長く仕事をしていることにより、誰かと交流することで刺激になり
認知予防、お金の不安を解消、生きがいを作れるなどメリットは大きいからです。
そして、次世代の子供や孫にも何かしてあげたい思いはあるからです。
老後は暗い、不安になるよりかは、目的を持った方が生きることに張り合いが出てきます。
そして、最期の週末期について
和田秀樹先生は
昔は、週末期を迎えると何も医療を施されず、最期が近づいたら何も口をつけずに衰弱していって、眠るように死んでいったのだと思います。
それが、本来の「老衰死」です。
一般から言うと、体内の水分がなくなって枯れるように死ぬのが、人間にとって自然な死です、脱水や餓死はものすごく可哀そうな死に方のように見えますが、だんだんと眠るように死ぬので、本人は楽なわけです。
どうせ死ぬんだから好きなことだけやって寿命を使い切る
著者:和田 秀樹
眠るような死。理想的であります。
「今を生きる」はとても大事でありますが
理想な老後の過ごし方をしている利用者がいて
こんな老後いいな~と思ったことや
本に書いてあった理想な死に方を見つけたので
老後はどんな暮らしがいいだろう。どう過ごしたい?とイメージをしておくと、老後や死について恐怖や不安が少しでも取り除けるのではないか?と思ったことです。
皆様は理想な老後はありますか?
現在、介護コンサルとして、全くの初心者の方から企業の方まで
介護のことを教えてほしい。方にビデオチャットでサービス提供をしています^^
読んでいただきありがとうございます。