「他人軸を卒業したい」と悩むあなたへ。社会福祉士・精神保健福祉士が答えます

「他人軸を卒業したい」と悩むあなたへ。社会福祉士・精神保健福祉士が答えます

記事
コラム

頑張っているのに、なぜこんなに疲れるんだろう


仕事はちゃんとこなせている。
周りからも「安心して任せられる」と言われている。
経済的にも自立している。

なのに、家に帰ると玄関で力が抜けてしまう。

上司の声のトーンが少し低いだけで、一日中「何かミスしたかな」と不安になる。
自分のタスクが終わっても、同僚が忙しそうだと帰れない。
打ち合わせで言葉に詰まっただけで、何日も引きずる。

「社会人として自立しているはずなのに、なぜこんなに生きづらいんだろう」

その問い、一人で抱えてきませんでしたか。


【今回の相談】

社会人4年目、都内で一人暮らしをする26歳の方からのご相談です。

仕事の評価は高く、傍から見れば順調な20代。
でも内面は毎日ボロボロ。
周りの機嫌や空気に常にアンテナを張り、120%の力を出し続けながら「これくらいで疲れてはダメだ」と自分を責め続けている。

「他人の評価に振り回される人生から抜け出したい。自分軸で考えられるようになりたい」
——そんなご相談でした。


「他人の顔色を読む」のは、あなたが弱いからではない

まず、伝えたいことがあります。

「他人軸で生きてしまう」のは、性格の弱さでも、意志の問題でもありません。

精神保健福祉士として、HSPの気質を持つ方のご相談を多くお受けしてきました。

HSPとは、生まれつき刺激への感受性が高い気質のことです。
他者の感情を敏感に察知する、小さな変化に気づく、深く物事を処理する
——これらはHSPの特性であり、職場では「丁寧」「安心感がある」として評価される強みでもあります。

でも同時に、消耗しやすいという側面もあります。

「上司の声のトーンが低い→何かミスをしたかもしれない」という反応は、HSPの感受性が高いゆえに起きることです。
それに加えて、完璧主義や自己肯定感の低さが重なると、「感じすぎる→自分を責める」というループが止まらなくなります。

さらに、幼少期から「期待に応えることで安心を得てきた」経験があると、大人になっても「他者の評価=自分の安全」という感覚が続きます。
他人軸になってしまうのは、それが「生き延びるための方法」として学習されてきたからかもしれません。

あなたは今、仕事で「疲れた」と感じたとき、どんな言葉で自分に話しかけていますか?


「自分軸」は、どうやって育てるのか

「自分軸を持ちたい」と思ったとき、多くの人は「もっと強くならなきゃ」「他人の目を気にしないようにしなきゃ」と頑張ろうとします。

でも、それは逆効果になることが多いです。

自分軸は、「気にしない力」を鍛えることでは育ちません。
「自分のことを知ること」から育ちます。

具体的には、3つの積み重ねです。

① 自己理解——自分がどういう人間かを知る
どんな場面で消耗するか。
何をしているときに力が出るか。
何を大切にしているか。
自分の輪郭が見えてくると、他者の評価に揺れにくくなります。

② 自己受容——今の自分をそのまま認める
「これくらいで疲れてはダメだ」という声は、自己受容が育っていないサインです。
「疲れた自分も、今の自分だ」と認めることが、土台になります。

③ 自己信頼——自分の感覚を信じる
「これでよかったのかな」とすぐ疑ってしまうのは、自己信頼が薄いからです。
自分の選択を積み重ねることで、少しずつ育っていきます。

この3つの土台が積み上がったとき、自己肯定感は自然に育ちます。
「高めよう」とするより、土台を作ることが先です。


変わった先の姿

「上司の声のトーンが低いだけで一日中不安になる」で悩まなくなっていきます。

「これは上司の状態であって、私のせいではないかもしれない」と、少し立ち止まれるようになります。
感じる力はそのままで、飲み込まれにくくなっていきます。

「同僚が忙しそうだと自分が終わっても帰れない」で悩まなくなっていきます。

自分の境界線が育ってくると、「助けたい気持ち」と「自分を守る必要性」を同時に持てるようになります。
断ることへの罪悪感が、少しずつ変わっていきます。

「打ち合わせで詰まっただけで何日も引きずる」という自己批判のループから抜けていきます。

自己受容が深まると、「あの場面、うまくいかなかったな」という観察になっていきます。
「やっぱり私はダメだ」という自己否定に変換されにくくなります。


相談機関の現場で感じてきたこと、そして私のこと

相談機関の現場で、さまざまな生きづらさを抱えた方たちと向き合ってきました。
話を聞いていくと、多くの方が根っこに自己肯定感の低さを抱えていました。
でも自己肯定感は、「高めよう」とするだけでは変わりません。

自己理解・自己受容・自己信頼という土台を積み上げていくことで、はじめて育っていくものだと、現場で何度も感じてきました。
その確信が、今のコーチングにつながっています。

セッションの中で、ふっと背負っていたものをおろせたような言葉が出てくる瞬間があります。
回を重ねるうちに、「前とは受け取り方が変わった」「自分でも気持ちが整理できるようになった」という言葉をいただくことがあって、そのたびにこの仕事をしていてよかったと思います。


つまり、「他人軸」を卒業するために必要なのは、強くなることではなく「自分を知ること」です

まず、今感じていることを一緒に整理してみませんか。

キャリアカウンセリングでは、「なぜこんなに消耗するのか」「自分は本当はどうしたいのか」を、仕事と心の両面から一緒に言語化していきます。「
他人軸から自分軸へ」の第一歩として、まず話してみてください。

こんな方に向いています。
・仕事の評価は高いのに、心がボロボロな状態が続いている
・他人の顔色を読みすぎて、毎日消耗している
・自分の軸がほしいけど、どこから始めればいいかわからない
・HSP気質で、感じすぎることに疲れている

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「自己理解・自己受容を深めて、土台から変えていきたい」という方には、まず体験セッションから試してみてください。
DMでご相談いただければご案内します。

さらに継続的に取り組みたい方には、自己理解コーチングがあります。
「他人軸になってしまうパターン」「自己批判が止まらない仕組み」を一緒に整理しながら、自己理解・自己受容・自己信頼を育てていく時間です。

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疲れたままでいなくていい

120%の力を出し続けながら、自分を責め続けてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきました。

「他人軸を卒業する」のに、強くなる必要はありません。
自分を知ることから始めれば、変わっていきます。

秋という、少し立ち止まりやすいこの季節に、自分の内側を見てみませんか。

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