「仕事が続かない」のは意志の問題じゃない。育ちのパターンと自己理解の話

「仕事が続かない」のは意志の問題じゃない。育ちのパターンと自己理解の話

記事
コラム

また、同じことが起きてしまった

転職したのに、また職場がしんどくなってきた。
仕事自体は嫌いじゃないのに、なぜか長く続かない。
「今度こそ」と思っていたのに、また同じところで詰まっている。

「私って、どこに行っても同じなのかな」
「継続力がないのかな」
「意志が弱いだけなのかな」

そうやってまた自分を責めながら、転職サイトを開いて、閉じて、また開く。

お盆休みという時間のある今、ふとそんなことを考えている方も多いかもしれません。

でも、少し待ってほしいんです。

「仕事が続かない」のは、意志の弱さでも、継続力の問題でもないことが多いです。

「仕事が続かない」の裏にある、育ちのパターン


精神保健福祉士として、「仕事が続かない」「転職を繰り返してしまう」という相談を多くお受けしてきました。

その多くに、共通した背景があります。

アダルトチルドレンという言葉があります。
機能不全家族の中で育ち、その影響が大人になっても続いている状態です。
毒親の影響を受けて育った方や、家族の中で「家族が苦手」と感じながら育ってきた方に、仕事が続かないというパターンが現れやすい理由があります。

子ども時代に学んだ「生き延びるための方法」が、職場でも動き続けているからです。

たとえば、親の顔色を読みながら先回りして動くことが当たり前だった方は、職場でも無意識に同じことをします。
上司の機嫌を読みすぎて消耗する、頼まれたら断れずに限界を超える、小さなミスで「ここにいてはいけない」と感じてしまう
——これらは意志の弱さではなく、子ども時代に学習されたパターンが仕事の場で再現されているだけです。

また、比較され続けた環境で育った方は、「自分はどこに行っても足りない」という感覚を無意識に持ちやすくなります。
それが「また同じことを繰り返した」という自己批判につながり、仕事への意欲を削いでいきます。

転職という「場所の変化」では、このパターンは変わりません。
パターンそのものを理解することが、変化の入り口になります。


自己理解が深まると、仕事のどこが変わるのか

「仕事が続かない」の背景にあるパターンがわかると、何が変わるのか。
具体的にお伝えします。

「また同じ職場でも同じことをしてしまった」という自己批判のループで悩まなくなっていきます。

「今起きていることは、育ちのパターンが出ているだけだ」と気づけるようになると、自分を責める速度が少しずつ落ちていきます。
「またダメだった」から「またこのパターンが出たな」という観察に変わっていく。
それだけで、消耗の仕方が変わります。

「断れなくて限界を超えてしまう」で悩まなくなっていきます。

「NOと言ったら居場所がなくなる」という恐怖がどこから来ているのかを理解することで、少しずつ「断っても大丈夫だった」という体験を積み重ねられるようになります。
体験が積み重なると、恐怖の大きさが変わってきます。

「転職しても同じことになるかもしれない」という不安が、薄れていきます。

自己理解が深まると、「次の職場でも同じことが起きないために、今何を変えるか」が見えてきます。
転職の判断も、追い詰められた感情からではなく、自分の価値観から選べるようになっていきます。


なぜ変えられるのか、そして私のこと

社会福祉士・精神保健福祉士として、アダルトチルドレンの影響や仕事と育ちのパターンの関係について、専門的に学んできました。

「仕事が続かない」「転職を繰り返してしまう」という状態の背景にある思考のクセや感情のパターンを、認知行動療法の考え方も活かしながら一緒に整理していくことができます。

加えて、人事・採用の実務経験から、「職場でのパターンがどのように見えているか」「どういった状態が続きやすいか」を、採用担当者の目線でも理解しています。

心の専門家としての視点と、仕事・職場の現実を知る立場の両方から関われることが、私のサポートの特徴です。

「仕事が続かない」「転職を繰り返してしまう」「育ちと仕事の関係を整理したい」という方からのご相談を、多くお受けしてきました。
「こういう話、誰に相談すればいいかわからなかった」という方が、たくさん来てくださっています。


まず、話してみてください

お盆休みという、少し立ち止まれる時間があるいま。

「また同じことを繰り返している気がする」「仕事が続かない自分を変えたい」
——そう感じているなら、このタイミングで一度外に出してみませんか。

メッセージ相談では、今感じていることをそのまま送ってもらうだけで大丈夫です。
整理できていなくていいです。
「また転職を考えている」「なんで続かないのかわからない」——その言葉から受け取ります。

「話すだけでなく、自分のパターンを根本から理解して変えていきたい」という方には、思考整理コーチングがあります。

育ちの中で身についた思考のクセや感情のパターンを一緒に整理しながら、「仕事で同じことを繰り返さないための自己理解」を深めていく時間です。

「続かない」のは、あなたのせいじゃない

転職を繰り返してきたのは、意志が弱かったからじゃない。
育ちの中で学んだパターンが、職場という場でまた動いていただけです。
パターンは、仕組みを知ることで変えられます。

お盆休みという時間を、自分を責めることではなく、自分を理解することに使ってみてください。

それが、次の一歩につながります。

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