鏡としてのカウンセラー

鏡としてのカウンセラー

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コラム
カウンセリングで話しているとき、何かが変わる瞬間があります。

新しい見方を教えてもらった、思い込みに気づいた、ずっと言えなかったことを言えた。

その体験は本物です。

ただ、そのとき何が起きていたのかを、少し別の角度から見てみます。



カウンセラーは鏡だった

積極的傾聴、認知行動療法、どの手法を使っていても、原理は同じです。

カウンセラーはあなたの言葉を受け取り、整理し、返す。

あなたはその返ってきた言葉を聞いて、気づく。

カウンセラーは魔法使いではなく、ただの鏡です。

あなたが感じた気づきは、自分が発した言葉が鏡に反射して戻ってきただけです。

気づいたのはあなた自身で、思い込みを作ったのも自分なら、それに気づいたのも自分です。



鏡が必要な時期はあります。

ただ、自分が鏡を使っていると知っているかどうかで、その後が変わります。



伝えないと、依存が始まる

カウンセラーがこの構造を明かさないとき、カウンセリングは心の避難所から依存先へと変質します。

問題が解決するたびに新しい悩みを探してしまうのは、

鏡がなければ自分を見られないという無力感がセットになっているからです。

これは癒やしではなく、自立の停滞です。

カウンセリングが終わらないのは、あなたが弱いからではありません。

ただ、終わり方を誰も教えなかっただけです。



本当に必要なカウンセリングとは

自分を必要としなくなることを、最初から目指すカウンセリングがあります。

自分で自分に気づく力とは、誰かに話さなくても

「自分は今、何に怒っているのか」

「何を怖がっているのか」を自分の中で問えるようになることです。

外側の鏡がなくても、自分で問いを立てられる状態。

それが一つの目安です。



あなたがカウンセリングで手にした変化は、カウンセラーからもらったものではありません。

もともと自分の中にあったものです。

カウンセリングの本当の終わりは、カウンセラーを過去に必要だった道具として、過去に置いていけたときに訪れます。

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