柔整師のヒポクラです。痛みの正体を考えることが疼痛軽減のスタートだと考えます。
私の手技のゴールはあらゆる痛みを少しでも減らすことです。治療室に入ってきたときより帰るとき。昨日より今日。楽になったといわれる手技をします。
根本的な問題改善は手技以外で対策するのでそれはおいておきます。
痛みは身体各所にある痛みセンサーが反応し電気信号を発生させ、それが脳に伝わって脳が痛みを認識します。しかし電気信号が脳に伝わる直前に信号を弱める疼痛抑制機構というものが備わっています。それと本人のメンタルも痛みを強くしたり弱くしたりしています。痛みの電気信号は複数の調節を受けて脳に伝わりますので、どうにかこの経路のどこかの調節をコントロールできれば痛みをコントロールできるのではないかと考えています。
痛みを軽減する方法の例
患部をさすると痛みが軽減する。これはさする行為が患部から発生している痛みの電気信号を邪魔していると考えられています。ゲートコントロール理論とか反対刺激性疼痛抑制とか言われます。
解熱鎮痛薬 炎症している場合に効果的。炎症の過程で出てくるプロスタグランジンという発痛増強物質を抑制する。つまりセンサーの過敏傾向を抑える
物理療法 患部に熱を加えたり電流を流したりして鎮痛作用を狙います。
マッサージ これは多様な方法と効果があります。トリガーポイントを鎮静化させる、固い筋膜を柔軟にする、筋肉の緊張をほぐす、過敏な筋膜を鎮静化させる、血行を良くする、自律神経の調子を改善する などです。これらがすべて痛みを改善する可能性があります。
↑この部分はビデオチャットで詳しくお話しできます
プラシーボ効果 実際の手技の効果と別に患者さん側のポジティブな思い込みで痛みが楽になる現象です。この逆をノシーボ効果といいます。
私の疼痛軽減を目的とした手技は痛みセンサーを鎮静化したり疼痛抑制機構を活性化したり、コミュニケーションでメンタルを改善したりすることも技術だと考えています。
上記は私の考察であり理論を保証するものではないことをご了承ください