今年の夏至は、6月21日午前11時43分に迎えます。
夏至のホロスコープは夏至からの3ヶ月をあらわします。
社会はどのような流れになるのか、どのように過ごすとよいのかを読み解いていきます。
太陽が昼間一番高く昇る時間に夏至を向かえることになり、太陽がMC、そして木星と重なっているところが目立ちます。MCは太陽が一番高く登るポイントであることから、多くの人の目に留まる出来事あるいは社会の中での目標と見ることもできます。
そのMCと重なる太陽(向かう方向)、木星(発展)は、すべて蟹座。蟹座のテーマは、「育む」「守る」「共感する」「安心をつくる」などですから、所属する社会の人たちとともに気持ちを分かち合い、自分たちが安心して過ごせるような場所を築いていくことがこの時期の大きなテーマになります。発展や拡大を表す木星が重なっていますので、この共同体は大きく育まれる要素を含んでいます。
しかしこの太陽(+木星・MC)は、アセンダント(自分)とディセンダント(相手)に重なる土星・海王星のラインと衝突します。このアセンダント−ディセンダント(+土星・海王星)のラインは、新しい理想を掲げてくる相手に自分がどう思われるかが気になり、自分が向かおうとする「自分たちの安心を守りたい」という気持ちとの間に葛藤が生じることをあらわしています。これは、例えば、皆で同じ方向を向いて、自分たちの社会を安心して過ごせる場所として育んでいこうとするときに、根本的な理念や目指す方向に新たな視点が投げかけられてそれに振り回されるというようなことかもしれません。
今回注目したいもう一つのポイントは、8ハウスにある月と金星です。この夏至図では、アセンダント(自分)から始まる1ハウスを支配するのは金星で、MC(目立つこと・目標)から始まる10ハウスを支配するのは月です。この金星と月の両方が8ハウスに位置している点は、興味深いところです。これは、自分のエネルギーを8ハウスで発揮させ、多くの人に認知される事象や社会での達成の方向が、8ハウスにあるということになります。
では8ハウスがどのような場所であるかというと、8ハウスは、他者と密接に関わり合い、互いに持っているものを共有して一体感を得る場所、そしてその深いつながりから自分を変容させるような体験する場所です。夏至からの3ヶ月間は、他の人と深く関わり合うことが重要なポイントになるでしょう。
8ハウスをよくみていくと、8ハウスは牡牛座がその殆どを占めています。牡牛座が象徴するのは、豊かさ、安定志向、所有欲、五感を満たす、保守的などです。ですから、8ハウス牡牛座の月と金星という配置は、他者と深いつながりを持つことで豊かさを共有でき、安心・安定感を得るといったイメージ。他者に依存するような関係で豊かさや安心を手に入れる傾向があるように思えます。
ただ、8ハウスに位置する金星・月の状態からは、その親密な関係の構築に困難さがあると読み取れます。
牡牛座金星は、時間をかけて強固で親密な関係を築いていくと考えられます。一度関係を築くと、誠実な信頼関係を長期にわたって持続できそうで、その親密な関係によって、豊かさを受け取っていくと考えられます。しかしこの金星は、他の天体と関わりを持たない位置にあって、これは他者と親密な関係をどう築けばよいかわからず、気持ちが空回りしてしまったり、逆に動けなくなったりする可能性もあります。
また、月の方も課題を乗り越える必要があります。牡牛座の月は安心への欲求があります。他人に依存し、豊かさを共有することで、安心感を得たいという気持ちが働きますが、所有の質を持つ牡牛座の月は、自分の持っているものを他人とわかちあうという行為には恐れが出ることもあるかもしれません。
そんな月は、5ハウス水瓶座の冥王星から強いプレッシャーを受けています。
5ハウスの水瓶座冥王星は、既存のものを破って新しいものを作り出そうとします。水瓶座は自由や平等を象徴しますので、相手との関係には、対等な立場と自立したもの同士でつながることを要求してくるかもしれません。水瓶座の冥王星は、牡牛座の月の依存傾向にプレッシャーをかけ、他者との深いつながりに新しい視点をぶつけてきそうです。冥王星は非常にパワフルで、物事を壊して更地にし、そこに新しいものを築いていく天体です。なにか強烈な強制的な出来事で、他者との親密な関係の構築に違う形をもたらそうとするかもしれません。
また、水瓶座は所有や執着に対する関心が薄いので、牡牛座月の所有することで安心感を得るというところに変化を求めてくることも考えられます。自分がこれまで手放せなかったものを手放すあるいは他人とシェアをする、しかしそうすることで、相手の持っているものをより受け取りやすくなり、互いに持っているものを共有して、結果、より大きな豊かさを手に入れることになるとも考えられます。それが8ハウス牡牛座の「他人と深く関わり自分を変容させる」道筋なのかなと思います。
「自分のエネルギーを8ハウスで発揮させ、多くの人に認知される事象や社会での達成の方向が8ハウスにあるということになる」と前述しましたが、
相手に寄り掛かるのではなく、自分の持ち味を出し、相手の持つ力と融合させてより大きなものを生み出す、あるいは所有・執着という考えを緩めて他人とシェアする事でより大きな豊かさを手にする
というのが、この時期意識すべきこと(意識させられること)ではないかと思います。
また、太陽たちには、月と火星が協力する関係にあります。月は前述の通り冥王星の影響を受け、火星もまた冥王星と、海王星・土星の重なりから訓練を受ける状態にあるところが面白いですね。
夏至からの3ヶ月間は、ともに生きることについて改めて考えさせられる期間になるのではないかと思います。他者とどのようにつながってより大きな豊かさを生み出すのか、そしてそれが「自分たちの安心して過ごせる場所」にどうつながるのか、そのプロセスを学び、体験する期間になるでしょう。