こんにちは。作編曲家のスクルージです。
「オリジナル曲を依頼したいけれど、音楽は詳しくないからどのように頼めばいいか分からない」というクライアント様向けに、作曲者側から見たオススメの発注方法をご紹介します。
結論を先に申し上げますと、「どれだけイメージを具体的に伝えられるか」がカギだと思います。
ではどのようにすれば具体的になるのかを解説していきます。
1.イメージに近い参考曲を用意する
1番具体的な依頼の仕方は参考曲を用意することです。YOUTUBEのリンクなどで構わないので参考曲をご提示いただけるとイメージがつかみやすくなります。
僕の場合はコード進行や曲の雰囲気、使用楽器などからジャンルまで全て具体的に把握できるのでなるべく参考曲をご用意いただいています。
参考曲が見つからない場合は制作に移る前にイメージに近い参考曲を僕の方でも探してイメージを共有します。
複数の曲を候補に上げていただいても構いませんが、あまりに曲調が違う曲の羅列や、4曲以上のご提示はどのような楽曲をイメージしているか分からなくなってしまいますので、似た曲調のもの、もしくは3曲以内に止めるのがオススメです。
ただ、例外も全然ありです!
例えば、「紅蓮花」みたいな曲調で「スーパーマリオのピコピコ」音源にしたい。
パイレーツカリビアのメインテーマに和風テイストを加えて欲しいなどなど。
こういった突拍子もないようなご依頼はワクワクするので大歓迎です。
2.作曲者のサンプル曲をよく聞く
作曲家によってロックが得意だったりジャズが得意だったりと得意分野に差があります。
発注する作曲家のサンプル曲を聞いてみてイメージに近い雰囲気があるかどうかを確認しましょう。
(僕のサンプル曲です。)
また、サンプル音源に希望する楽曲がない場合でも、曲のクオリティが高いと感じたら実際に相談してみましょう。作曲家はある程度のレベルになれば大体のジャンルの曲は描けるようになります。
3.言葉で説明するときはなるべく具体的に
これが1番難しいと思いますので、イメージが伝わりづらい説明を作曲者に伝わりやすいものに変えてみます。
× サビをもっと明るい雰囲気の曲に変えて欲しい。
⚪︎ サビをこの曲の雰囲気に近づけて欲しい。
×最初の方をもっと派手にして欲しい
⚪︎0:02秒〜0:18秒のイントロにもピアノの伴奏を入れて欲しい。ドラムはもっと派手に!
×サビがパッとしないので変えて欲しい。
⚪︎サビのメロディをキャッチーにして欲しい。
⚪︎メロディは素晴らしいので、伴奏を変えて欲しい。
このような形で具体的な内容を伝えられればトラブルが少ないと思います。
コツは「抽象的な表現をできる限り避ける」です。
僕の場合はご依頼内容の意図を理解するまでヒアリングを行います。
質問を重ねて具体的な要望に落とし込みますので思うままに言っていただいて構いません。
ただ、作曲者の中には自分なりに解釈して制作を進めるケースもあるため、なるべく具体的に要望を言える方がトラブルは回避しやすいかなと思います。
終わりに
このような形でイメージを伝えられると流れがスムーズになり、良い曲を作ってもらえると思います。
僕の方では具体的にイメージを共有できるまでヒアリングを徹底的に行いますので、上記の内容は特に気にしないでお気軽にお声がけいただいて構いません。
たくさんのご依頼、ご相談を楽しみにお待ちいたしております!
スクルージ