この人に会いたくて、某養成所に入りました。
特段ファンだった訳ではありません。
ですが、
「この人は、何故安定して売れているんだろう」
これが気になって仕方が無かったのです。
(若気の至りとは言え失礼な話です…)
レッスンを何回か受けました。
演技指導というよりは「演技をじっと見てくれる」感じでした。
まるで審査員の様でもあり、お客の様な感じもあり、慣れない感覚でしたね。
「今のイイ。面白かったよ」
単なる感想に思えますが、どれだけ心強かったか。
この人は「本心」で認めてくれていることが分かるのです。
ある時、とんでもないお言葉がありました。
「台本、余っているから、みんなにあげるよ」
そう言って、稽古場の長テーブルの上に台本をザラザラ出し始めました。
「ポケットモンスター」「イニシャルD」、他外画の分厚い台本など。
(おい、マジかよ)
そうなりますよね、普通。
ファン心理もあり、運昇さんの演じた台本が見られるという勉強心もあり、
生徒は群がります。
自分も欲の塊でしたね(笑) …10冊くらいもらってしまいました。
【注釈】当時はまだ、アフレコ台本に通し番号が付いておらず、
各番組からの誓約書も書いていない時代でした。
→ 今でしたら売買禁止ですし、コンプラ違反となります!
「台本って、こうやって書き込むんだ…」
とお手本になって、少し違いますが、
自分もおんなじ様な台本チェックになっています。
他の講師・先生方の様な、技巧的な演技指導は殆ど受けませんでしたが、
運昇さんの行動そのものから「演じるヒント」を沢山頂いたと思います。
<続く>