作ったサービスに「ユーザー」がいない理由

作ったサービスに「ユーザー」がいない理由

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ビジネス・マーケティング

理想だけでは届かない

僕が感じるのは、提供者の理想だけで立ち上がるサービスには、しばしば「ユーザーがいない」という問題がついてまわるということ。

そもそも最初のきっかけとして、理想を掲げるのは悪くない。むしろ熱量の源として大切なものだと思う。けれど、それだけでは成立しない。

ここでの成立とは何か。つまりは誰かがお金を払ってくれる状態。価値を感じて、対価を支払う人がいて初めて、ビジネスとして成り立つ。

理想がどれだけ美しくても、その価値を誰かが見出してくれなければ、それは自己満足の領域を出ない。

自己満足は否定しないが、最初の部分や少しだけであって、それを長くやるのは結果的にサービス化に繋がりづらいのだと思う。

小さく試す、場を変える

とはいえ、最初から完璧なニーズを見つけるのは難しい。だからこそ、小さく試すという選択肢がある。

例えば飲食店なら、1日限りのイベントをやってみる。そこで人が来るのか、どんな反応をするのかを見る。これはサービスでも同じで、特定の場で、期間限定でやってみることで、見えてくるものがある。

だらだらと時間をかけてしまうと、かえって動きが鈍くなってしまう。瞬発力のある試行錯誤が、初期フェーズでは何より重要だと感じている。

湖と釣り人のたとえ

ユーザーがいないサービスは、魚のいない湖に釣り人を増やすようなものだと思う。

いくら広告を出し、プロモーションを重ねても、ニーズそのものが存在しないなら意味がない。でも同時に、その湖に魚がいるかどうかは、実際に釣り糸を垂らしてみないとわからないというのも事実。

だから、どこまで釣り糸を垂らすのか、どれだけの人で、何度試すのか。試行の仕方はいくらでも工夫できる。その積み重ねの中で、何かが見えてくるかもしれないし、湖の本質が見えてくるかもしれない。

やってみないとわからない。その前提に立てば、失敗もまた学びになる。だからこそ面白いのだと思う。

気づきは改善につながる

もし今あるサービスがユーザー不在になっているなら、それは気づきのチャンスでもある。

「なぜ使われていないのか」を見つめることで、方向を修正することができる。魚がいない場所から、魚のいる場所へ。釣り方を変え、エサを変え、時間帯を変える。そうした地道な工夫が、やがて成果につながる。

要は、仮説を立てて、試して、また学ぶ。その繰り返ししかないということ。そして、その繰り返しを「面白い」と思えるかどうか。そこにすべてがかかっている気がする。
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