アイデアはひねり出すものではなく、選ぶもの

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アイデアが複数ある状態と、ひねり出す状態の違い

アイデアがないとき、人は何とかしてひねり出そうとする。しかし、ひねり出したものは時間がかかる上に、一つしかないため、過剰に価値を見出してしまいがちだ。まるで「これしかない」と思い込み、そのアイデアに固執することもある。

一方で、最初から複数のアイデアを持っていれば、それらを比較しながら選ぶことができる。「このアイデアがダメなら、こっちがある」という状態は心理的な余裕を生むし、より良い選択がしやすくなる。囲い込みによる思考の硬直が減るため、より柔軟にアイデアを評価できるのだ。

アイデアは多いほうがいいが、選択可能な範囲に収める

アイデアが多ければ多いほど良いかというと、そうとも限らない。例えば、3つなら比較しやすいが、20個もあると選ぶのに時間がかかり、逆に意思決定を鈍らせる。こういう場合、ジャンルごとに整理したり、抽象度を調整したりすることで、適切な選択肢を絞り込むのが重要だ。

選択肢が全くない状態から突然1つ出てくると、人はそれに飛びつきがちになる。選択肢があるだけで満足してしまい、そのアイデアが本当に良いのかを冷静に判断できなくなるのだ。しかし、経験が浅い分野では、まずその場で選び、試しながら調整していくしかないこともある。

逆に、選択肢が複数ある場合、選ぶ余地ができる。しかし、すべてのアイデアの切り口が似ていると、実質的には1つの選択肢しかないのと変わらない。このとき重要なのは、アイデアの抽象度を調整し、どの程度までまとめられるかを考えることだ。これは、音のマイクゲインを調整する感覚に似ている。微調整しながら、最適なバランスを探るようなものだ。

アイデアのストックがあることで生まれる余裕

アイデアが常に複数ある状態なら、新たにアイデアを出そうとする負担が減る。既に考えた既存のアイデアの中から最適なものを選ぶことに集中できるからだ。

これは、ブレークスルーというより、思考の主従が逆転する感覚に近い。本来、何かを作る際にはアイデアをひねり出すことに時間を取られがちだが、すでにアイデアが豊富にあれば、その時間を別のことに使える。つまり、アイデアを生み出すことが目的ではなく、良いものを選ぶことが目的になるのだ。

この状態を作るためには、日頃からアイデアをストックしておくことが重要になる。そうすることで、いざ決断するときに余裕を持ち、より良い選択ができるようになる。
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