第7回:投資銀行流、ミスを減らし綺麗に見せるためのエクセルフォーマット術

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この度はお読み頂きまして誠に有難うございます。Taskaruです。本ブログではコーポレート・ファイナンスに関わる話題を幅広く取り上げていきたいと考えています。

前回までの6回にわたって、エクセルによる財務モデリングの方法を紹介して参りました。

今回は、「一休み」というところで、財務モデリングの正確性を高めつつ、エクセルを綺麗に見せるために投資銀行でよく使われているフォーマット術について取り上げようと思います。宜しくお願い致します。

①フォントの色使い
投資銀行等においては、以下のようなルールに基づいて数字のフォントの色付けをしていることが多いです
黒色:通常の(同じシート内で完結する)計算式
青色:直接入力しているセルや、仮定を置いているセル
緑色:別のシートからリンクしているセル
赤色:その他の要注意なセル

具体例は以下の通りです。下記のシートでは、例えば、国内海外の売上成長率等は「仮定」として成長率を設定しているため”青色”、一方で、合計として計算されるトータルの売上高成長率はシート内で計算されているものであるため”黒色”となっています。また、減価償却費や受取利息・支払利息は別シートで計算したものとリンクしているため”緑色”となっています。
AsahiGroup_エクセル(PL完成版).png

このような統一的なフォーマッティングを行う理由としては、
(1)「確認」がしやすい:投資銀行等では、皆が複数のプロジェクトを同時に抱えているため、素早く・ミスのない資料を仕上げていく必要が出てきます。また、資料作成のプロセスにおいては、上司等の別の人による「確認」(レビュー)が入ります。ミスがあると一大事になるため、なるべく正確性を高めたいためです。そのレビューのプロセスにおいて、上記のような色分けをしておくと、上司としても、計算式の正しさを確認するところなのか、仮定や入力の正しさを確認するべき箇所なのか、非常に効率的にレビューを進めることが可能になります。
(2)資料に汎用性が生まれる:投資銀行においては作業効率化の観点からテンプレートの使いまわしも多くなされています。その際に、テンプレートのどこを変化させれば良いか、すぐに分かるようになります。

②エクセルの「列」の設定

同じ「年度」は同じ「列」に揃えると後々で楽になります。
具体例としては以下の通りで、例えば、実績FY20/12であれば「B」列、予想値のFY25/12であれば「G」列に揃えています。
同じ列は同じ年_1.png

このようにしておけば、新しい1年としてFY26/12を追加したいとき、G列を全シートに対して横に1列追加すれば、モデルをそのまま延ばすことが可能になります。

何が楽になるかというと、実はモデルを作成し案件遂行が終われば”終わり”には必ずしもならず、例えば、買収後、のれん減損テストを行う場合等において、案件遂行時に使用したモデルを活用するシーンが出てくるケースもあります。この時に、予想期間を増やす必要等が出てくるため、こうした際に柔軟に対応できるようになります。

いくつか他にもありますが、主だったところを紹介させていただきました。財務モデリングやバリュエーション等にご興味がある方は以下のサービスもどうぞ宜しくお願い致します。

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