傷つけた側と傷つけられた側

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今回は、”傷つけた側と傷つけられた側”についてお話します。
決して軽いお話ではありません。

"傷つけた側と傷つけられた側"
”いじめた側といじめられた側”、”浮気した側と浮気された側”、”いやなことを言った側と言われた側”、
その判断の定義は、された側が傷付いたかどうかです。

たとえば浮気ですと、
どこからが"浮気"であるかというのは人それぞれですが、
短期間や1回でも、他の女性と体の関係をもってしまった場合、1度でも他の女性に心が動いてその女性にアプローチをした場合、
それって、大抵の女性にとっては裏切り行為、とても傷つく行為なのです。

いじめにしても何にしてもなのですが、
”言った側”、”した側”は、
"たったそんなこと"
と、大したことに受け取らないことの方が多いです。

私は、以前、10年ほど小学校教員をしておりました。
これは子どもの話になりますが、
子どもって、お調子で人が傷付く言葉を言う時がありますよね。デブとか、チビとか、体のことを言うのはNGだと、どの年代の方も教えてもらったはずです。
言われた側”って、「やめろよ!」とか、「オレ、私は傷付いたんだ!」ということを真面目な顔で言い返すことができたらいいのですが、大抵はどうしたらいいか分からず、ただ傷付いているだけのことの方が多いです。
どうしたらいいか分からない時って、人って、自然に顔が笑ってしまっていたりもします。

子供ですもの。まだ自我だってはっきりしていないし、自分の体の成長の変化に敏感でもあります。
「自分って他の人と違うのかな?」
それだけで深く傷付きますし、言われた言葉は棘となり、永遠に心に刺さって抜けないこともあります。
私は、そんなことを聞いてしまったら、事情を確認した上で、もしくは現行犯の場合ですが、
徹底的に”言った側”を叱ります。
言葉で謝るのはもちろん大切なことです。
ただ、それだけで許すことはしません。

当然ながら、殴ったり蹴ったり暴力をして身体を傷つけることも許されませんが、体の傷は目に見えます。
心の傷は目に見えないから怖いのです。
そして、永遠に治らない場合があるのです。
(体も、下手をすれば永遠に治らない傷になることはあります。そちらももちろん別の方法で指導します。)

それを、"傷つけられた側"はずっと背負って生きていくしかありません。
簡単な気持ちで"傷つけた側"は、それを一生償う覚悟はありますか?
「あなたに、あなたがしたことを一生償っていく覚悟はありますか?
謝っただけで、あなたのしたことが消えるのですか?
「”傷つけられた方”は、ずっと、あなたに言われたことを背負って生きていかないといけないのですが、責任を取れますか?どのようにして取りますか?
そうすると大抵、
「できません。ごめんなさい。ごめんなさい」
と、やっと自分のしたことの大きさに気付く子どもも、います。

さらに言うと、相手が反抗しなかったので、
傷付いてるとは思わなかった。
という子どももいます。
「しかし、傷ついてると分かったから、今度からはやめます。」
というような子どももいれば、
人を傷つけることに無関心な子どももいます。
その場合、
「人を傷つけると、先生はあなたを守ることはできないよ。警察の知り合いとお話しないといけない。
あなただけのお話じゃ済まないよ。あなたのお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんも、あなたの周りのみんなを巻き込まないといけなくなるよ。
自分のデメリットになると気付き、ようやく大ごとだと気付く子どももいます。

人を傷つけることは大したことない”けど、”自分に害があるなら、それは大したことがある”と考えるのは、道徳的価値観の違いですね。
これは大人になってからも、よっぽどのことがあっても、基本変わりません。

話を元に戻しますが、
浮気も同じです。
浮気の場合、裏切り行為ですから、一度失った信頼を完全に取り戻すことなんて、不可能なのです。
人って、一度信頼を裏切ると、その信頼を取り戻すことは、基本的には不可能です。
一度は、許したとしましょう。
しかし、女性の方々、簡単に許してしまってはいけませんよ。
「私は彼といたいから。」「許さなかったら誰か他に好きな人を見つけてヨリを戻せなくなってしまうから。」と、簡単に許す方もいます。
そうすると、調子に乗って、何度も同じことを繰り返す男性がほとんどです。というか、99.9%、繰り返します。
「浮気しても、怒られないんだ。」
「うまくやれば、別に大したことないぞ。」
と、考えます。
人間の脳は自分勝手ですから、自分の都合のいいように考えるものなのです。

”人を傷つけることは大したことない”けど、”自分に害があるなら、それは大したことがある”という考え方の持ち主は、彼女を失うことがデメリットであると気付かない限り、行動を改めることはありません。

浮気をしたらお相手を失ってしまうということが最初から分かっている男性は、願望はあっても、行動には移しません

女性は、浮気をされた時こそ、「別れよう。」の切り札をもってください。
"浮気をしたらあなたを失うんだ"
という恐怖を味合わせてください。
そして、相手の男性が、それなりの誠意を長期間行動で示してくれない限り、本当に別れるという選択は見据えるべきでしょう。
誠意を示してくれて、ヨリを戻したとしましょう。
でも、今度は、その誠意、たった数ヶ月ではなく、これから先何年も、何十年も見せてくれなければ、信じられないということになります。
浮気をした男性を許して心から楽しく生きていくということは、そんなに簡単なことではないのです。
例えば、夜帰ってくるのが遅かったり、携帯電話の返信が遅かったり、何かのシチュエーションがあるごとに、「もしかしてまた浮気」と不安にならなければなりません。
幸せでラブラブの状態が戻った時でさえ、
「もうこのまま2人で消えてしまいたい。この幸せな時に。」
と思う女性でさえいます。
そして、前のことを掘り起こしたら嫌われると思って、1人で不安を抱えていくか、
(こちらの方がまだ全然いいのですが、)一生彼に「浮気をしたことを許してない。」と伝え続けることを余儀なくされてしまいます。

浮気をしてしまったのが男性の場合、その方は、その様子を見ても、
「自分には彼女を幸せにすることができない。」と、自分に自信をなくして殻にこもってる場合ではありません。
それは全て、あなたが引き起こした種ですので、あなた自身が1番に背負っていかないといけないことなのです。
背負い方が分からないなら、誰かに聞いてください。
ほとんどの男性は、背負い方が分かりません。
考えてる方向がもう全く正反対の方が多いです。

背負うのが辛いなら、最初から人を傷つけることをしなければいい。
自分勝手に傷つけてしまうなら、その人を失う覚悟をもたなければならない
傷つけてしまった女性と一緒にいることを選ぶなら、一生その女性は、あなたを信じようと努力しなければいけないことを理解し、=あなたも一生疑われることに不満をもってはならない。
のです。
ただ人生を楽しみたいのなら、自分の欲望を満たしたいだけなら、寂しさに負けるのであっても、人を巻き込まないでください。
趣味で何かをすればいい。

誰にでも、あると思います。
誰かに言われて傷ついたこと。
そして、"言った側"は、きっとそのことを覚えてません。

"傷つける側"は、"傷つけられる側"の気持ちを想像ができない、もしくは想像することを拒否しています。
たまに、自分が幸せでないから、人も不幸になればいいと思って、わざと酷いことをいう人もいます。"マウンティング"という種類のものも、その一つですね。
自分の心が愛で満たされているのに、わざわざ人を傷つけようと考える人はなかなかいませんから。

"傷つけられた側"である時、自分の気持ちとの折り合いの付け方が分からなかったり、誰に相談していいのか分からなかったり、傷付いたことの伝え方が分からなかったり、そうすることで、長く傷付いていませんか?そんな時は、ご自身を責める前に、まず、ご相談くださいね。

傷付いているあなたを責めるようなことは、絶対にいたしませんから。

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