「再現が取れていません」は、試したかどうかで英語が変わります

「再現が取れていません」は、試したかどうかで英語が変わります

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学び
半年前に出た、いい結果があります。
学会で会った研究者に、あれはその後どうなったのかと聞かれました。

言いたいのは、これです。

あの結果はまだ再現が取れていません。

3秒、考えてみてください。

答えです。

We still haven't been able to reproduce that result.

「まだやっていない」のか「やったができていない」のか

出てきそうなのは、こちらだと思います。

That result hasn't been reproduced yet.

通じます。ただしこの文は、再現されていないという状態を言っているだけで、
こちらが試したかどうかを、まったく言っていません。

日本語の「取れていません」も、同じようにぼかしています。
だから訳としては合っている。合っているのに、聞き手の知りたいことに答えていない。

聞いた側がまず知りたいのは、たいていこちらです。

・もう試したのか
・試して、それでもできていないのか

英語はここを、be able to を入れるかどうかで分けます。

・We haven't reproduced it yet. → まだ手をつけていない、に寄る
・We haven't been able to reproduce it. → やってみたが、できていない

able は「できる」という語ですが、ここで効いているのは能力の話ではありません。
できるかどうかを試した、という事実のほうです。
だから been able to が入ると、その裏に何回かの実験があると伝わります。

日本語は「取れていない」の一語で、試した回数ごと畳んでしまえます。
畳んだままにするか、開くか。英語にするときは、開くほうを選ぶことになります。

場面を1つずらすと

そこはまだ手をつけられていません。
We haven't gotten to it yet.

こちらは本当にまだやっていない。able を使わないほうが、正直に伝わります。

今日ひとつ

進んでいない項目を1つ選んで、haven't 〜 yet と haven't been able to 〜 の
どちらで報告するかを決めてみてください。
決めた時点で、自分がそれをもう試したのかどうかも、ついでにはっきりします。

明日は「傾向としては見えてきています」。この「〜てきている」で、英語は主張の強さが変わります。

話者の国と地域は、選べます

アメリカ/イギリス/オーストラリア/ニュージーランド/インド。
全文を1つに統一しても、文ごとに混ぜても構いません。

市販の教材のナレーションは、ほとんどがアメリカ英語です。
一方、仕事で実際に話す相手はそうとは限りません。
話す相手の国・地域が決まっているなら、そこに寄せて作れます。

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