先週「有意差が出なかった」と報告したところ、なぜ出なかったのかを聞かれました。
心当たりはあります。まだ数が集まっていない。
言いたいのは、これです。
まだサンプル数が足りていません。
3秒、考えてみてください。
答えです。
The sample size is still too small.
日本語の「サンプル」と英語の sample は、指しているものが違います
出てきそうなのは、こちらだと思います。
The number of samples is not enough.
言いたいことは伝わります。ただ、研究の話では sample size と言います。
数の話をしているのに number を使わない。ここが引っかかるところです。
理由は、sample が指しているものが日本語と違うからです。
日本語の「サンプル」は、たいてい1個ずつの検体を指します。
だから「サンプルが100個」と数えられて、「サンプル数」という言い方になる。
英語の sample は、集めた100個ぜんぶで1つです。母集団から取り出した一そろい。
一そろいなので、数えるのではなくどのくらい大きいかを言う。それが sample size です。
・日本語 —— サンプル(1個)が、100個ある
・英語 —— the sample(一そろい)の size が 100
samples are not enough と言うと、検体という物が足りないと聞こえます。
冷凍庫から出す分が足りない、という話になる。言いたいのは、そこではありません。
同じ語なのに、片方は粒を指し、もう片方は袋ごとを指している。
訳語が合っているのに通じないときは、たいていこの形をしています。
場面を1つずらすと
検体が3本足りません。
We're three samples short.
こちらは粒のほうの sample なので、ふつうに数えられます。
今日ひとつ
自分の原稿かスライドを開いて、number of samples と書いた箇所を探してみてください。
あったら sample size に置き換える。
置き換えると落ち着かない箇所があれば、そこは本当に粒のほうの話をしています。
明日は「三回目の実験も失敗しました」。この「失敗」を failed にすると、自分の話になります。
30文だと、どのくらいのものになるか
お試しプランはフレーズ30個、音声にしておよそ7〜10分です。
少なく見えるかもしれません。ただ、瞬間英作文は「何文やったか」ではなく「何周したか」で
口が動くようになります。300文を一周するより、30文を十周するほうが早い。
1つの場面を反射で出せるようにするなら、30文で足ります。
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