「1000個に3個」は、英語だと語順がひっくり返ります

「1000個に3個」は、英語だと語順がひっくり返ります

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学び
検査台の前です。海外の顧客が立ち会いに来ていて、抜き取り検査の結果を聞かれました。
手にはトレイに並んだ部品があります。

言いたいのは、これです。

不良は1000個に3個くらいです。

3秒、考えてみてください。

答えです。

We get about three defects per thousand.

日本語は分母が先、英語は分子が先

「1000個に3個」。日本語はまず全体を出して、そのあとにそのうち何個かを言います。
英語は逆で、何個かを先に言います。

・1000個に3個 → three per thousand
・10人に1人 → one in ten
・3人に2人 → two out of three

数字を2つ並べる順番が、そのままひっくり返る。

日本語の順のまま言うと In a thousand, three are defective. となります。
これでも通じますが、数字が2つとも文の中に散って、率として聞こえません。
three per thousand は2語で1つの率になっています。

なぜこの差が出るのか。日本語は大きいところから絞り込んでいく語順を好みます。
住所も、年月日も、そうです。英語は言いたいものを先に置く。
ここでも同じ癖が出ているだけです。

もう1つ、「くらい」の置き場所も入れ替わります。
日本語は「3個くらい」と数字のあとに置きますが、英語は about three と数字の前です。

つまり「1000個に3個くらい」を頭から順に英語にしようとすると、
数字の順番も、「くらい」の位置も、両方ひっくり返る。
2か所を同時に組み替えることになるので、途中で止まります。

数字の報告は、詰まると相手が数え直しにきます。
順番だけ先に決めておけば、詰まりません。

場面を1つずらすと

100個に1個くらいです。
About one in a hundred.

per と in はどちらも使えます。不良率のような比率には per、
人や物を数えて「〜のうち1つ」と言うときは in が来やすい、という違いです。

明日は

「稼働率が9割を切りました」。この「切る」は cut ではありません。

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