「3割落ちました」に to を入れると、逆の意味になります

「3割落ちました」に to を入れると、逆の意味になります

記事
学び
月曜の朝、海外の親会社とのオンライン会議です。先週の生産実績を報告する番が回ってきました。
手元の表には、歩留まりが先週より落ちている数字があります。

言いたいのは、これです。

歩留まり、先週から3割落ちてます。

3秒、考えてみてください。

答えです。

The yield is down thirty percent from last week.

by と to で、意味が正反対になります

出てきそうなのは、こちらかもしれません。

The yield dropped to thirty percent.

「3割に落ちた」と読むと、こう言いたくなります。でもこれは
歩留まりが30%になった、つまり7割が不良品という意味です。
工場なら大事故の報告になってしまいます。

日本語の「3割落ちた」は、落ちた分が3割です。英語ではそれを by で表します。

・down by 30% / down 30% → 3割ぶん下がった(100 → 70)
・down to 30% → 3割まで下がった(100 → 30)

by は省いても通じます。危ないのは to のほうです。入れた瞬間に意味が変わります。

なぜ間違えるのか。日本語の「〜落ちた」は、どれだけ落ちたのかと
どこまで落ちたのかを言い分けていないからです。言い分けなくても、
表を見ている相手には伝わります。

英語はここを前置詞で先に決めないと、文になりません。
日本語が決めずに済ませていたことを、英語は決めさせます。

数字の報告では、ここは相手が聞き間違える場所ではありません。
こちらが言い間違える場所です。

場面を1つずらすと

上がったときも、形は同じです。

不良率が2割上がりました。
The defect rate is up twenty percent.

「〜まで」を言いたいときだけ、to を使います。

稼働率が7割まで落ちました。
The operating rate has dropped to seventy percent.

明日は

「納期は3日から5日です」。この「から」を from にすると、別の意味になります。

この文は、どうやって決めているか

上の1文は、こちらで用意したものです。実際のご依頼では、次の5つを伺ってから文を起こします。

・使う場面(誰に、どこで話すか)
・現在のレベルと、いま詰まっているところ
・必要な語彙・固有名詞(製品名、専門用語など)
・希望する話者の国と地域、読み上げ速度
・聞く環境(通勤中/自宅/移動中)

3つめが要です。市販の教材に載っていない語こそ、教材の中身になります。
一覧が無くても構いません。こちらから質問しながら一緒に洗い出します。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す