ツイノベ 076-080

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小説
「『メ〜』これが羊の鳴き声です」「はい」「『メェ〜』これがヤギの鳴き声です」「はい」「わかりましたか?」「なんとなく」「では、次は上級問題です。『ンメェ〜』これはなんの声でしょうか?」「……ヤギ、ですか?」「いいえ。これは美味しい物を食べたおばあちゃんの声です」/№076 鳴き声クイズ
あの日のまま、荷物が散乱した部屋に入る。何年ぶりだろうか。棚から崩れた本達。猫のぬいぐるみ。もらった手紙や便箋。割れてしまった写真立てを元に戻す。写真には歳上の彼氏の誕生日を祝う私達の姿が映っていた。あぁ、そうか私。いつの間にか、あなたより歳上になっちゃったんだ/№077 年下の彼氏
月の明かりを頼りに、暗がりを歩く。あなたの少し後ろ側。伸ばした手が彷徨っては、ポケットの中の携帯を握り締める。たまに振り返っては、私がいることに安心する表情が嫌いだった。子どもじゃないのよ。もう、子どもじゃないのよ。なんて思いながら、私は夜道で泣きじゃくっていた/№078 少女疾走
祖母の家にお邪魔した。何年ぶりだろうか。私の好きな優しい笑顔。私の好きなお菓子。私の好きなテレビ番組。私の好きなお味噌汁の味。 こんなにも私の好みを覚えてくれているのに。「しかし、初めて会った子なのに懐かしい感じがするねぇ」なんて。どうして私のこと忘れちゃったの/№079 おばあちゃん
「今日はどのようなご相談でしょうか?」「厄介な女に付きまとわれているんです」「というのは?」「ストーカーや盗聴を繰り返したり、人の携帯を勝手に見たり、何度も電話をかけたり、とにかく気味の悪」「それは、もしや」「え?」「後ろにずっと立っている女性のことですか?」/№080 後ろの女



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