知らない事は悪いこと?

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知らない事は悪いこと?

エンジニアなど技術的な仕事に携わる場合には、必ず知らない事は出てくる物です。知らない事は悪いこと、恥ずかしい事と考えがちですが、知らない事をその場で知るきっかけにできるかがエンジニアとしての成長の差になります。

テクノロジは常に進化しています!
ソフトウエアを始めとする技術的な世界は常に進化しています。 プログラミングを始めとして、技術的な世界で生き残っていくためにはそうした、テクノロジーの進化について行く必要があります。 しかし、全てのエリアをカバーできるわけではないので、技術的な世界で仕事をしているとまず間違いなく、知らないことに遭遇します。

逆に言えば知らない事の方が圧倒的に多いというのが現実で、それに向き合う機会がないので知らないだけというのがエンジニアを取りまく環境という事になります。

面接で知らないことを聞かれたら?
プログラマーを始めとするエンジニアの採用面接では、技術的な知識やスキルを知るために結構、仕事や業務に関連する技術的な詳しい質問をすることが多くなります。当然ですが、知らないことに関連した質問をされる機会もかなりあります。

面接などで、知らない事を聞かれると「やばい!」と思ってしまう物ですが、どのように対応していますか?

面接の技術的な質問に答えられないと、採用されないような感じがして一生懸命取り繕うケースも多いかと思います。 もちろん、知らないから、選考から外すという事が行われる場合はあると思います。

しかし、「知らないのは悪い事」でしょうか?

「知らない」は一つの「状態」です!
実は、知らないというのは、一つの「状態」です。どういう事かというと、知らないのは「知るきっかけがなかった」という状態ということです。言い換えると、知るきっかけさえあれば、「知ることができる」という事になります。

もちろん、会社にもよりますが、知らないのが問題ではなくて、「知らないことにどう対応するか」の方が実際に技術的な仕事をして行く上ではもっと重要な事と考える場合がかなりあります。シリコンバレーの会社の面接では、知らない事を質問された時の対応で、その人のスキルや「可能性」を見ることも沢山あります。

知らない事を、質問された場合には、まずは知らない事を全て認めた上で、「知ろうとする努力」が実は一番大切です。 最初にも書いた通り、エンジニアの仕事をしていると知らない事の方が多く、いかに知らない事を理解して先に進んで行くかが重要だからです。従って、知らない事を知るため、理解するための質問を上手く返せるかの方が、知らない事を知っているように見せるより重要な場合が多くなります。相手が何故、その事に関する質問をしているのかを考えて、質問の意図を探ると同時に、その知らない事が、採用された場合の仕事でどのように関わってくるのかを理解できると、後で自分で調べて勉強する際に有力な方向性になります。

仮にその面接が通らなかったとしても、その知識を得て、次に繋げることは少なくてもできるはずです。その面接が「知るきっかけ」になれば、「状態」は変わって、次に同じ質問をされた場合には、より上手く対応できるようになります。

落とすための面接か、一緒に仕事をする可能性を探る面接か?
実際に面接を受けると気づくと思いますが、面接には「落とす」事を主眼に置いた面接と、一緒に仕事をすることを考えて行う面接があります。実際に落とす面接をしている場合には、質問に意図する答えが返ってこない場合には、面接の方向性が変わって、露骨に質問の方向が変わる場合もあります。逆に、一緒に仕事をする事を考えて行う面接の場合は、その質問に対してどう対応するかを見ています。

これは、面接する人が、将来一緒に仕事をする人かそうでないかで、結構変わってきます。

シリコンバレーの面接では、殆どの場合採用された場合、一緒に仕事をする人を中心に面接する人を選びます。一方で、日本の大手の会社の場合は、実際に一緒に仕事をする人よりは、人事関連の部署の人が面接をする場合が多くなるようです。一緒に仕事をする人でない場合は、どうしても優劣をつけることが中心になりがちで、面接の質問の内容も、雰囲気も変わってきます。

こうした雰囲気は、面接の質問の内容や会話から結構わかる物です。

実際に、上手く採用されるための、必勝法ははっきり言ってありません。しかし、相手の言った事をよく聞いて、相手の目的や知りたいことをよく考えて対応すると、採用される確率は上がる物です。実はこれが「コミュニケーション力」で、エンジニアでもこのコミュニケーション力は仕事をする上でとても重要です。

知らない「状態」をいかに「知っている状態にする」かは、実はこのコミュニケーション力が大きく物を言いいます。 多くの場合、落とすための面接でも、その質問をするのにはそれなりの意味があるのが普通です。それを知る事ができれば、知らないことでも上手く対応すればチャンスになることがあります。逆に、単に知識の差を聞いて優劣の評価の一つにしている場合もありますが、その場合、本当にその会社で働きたいかを考えるきっかけにもなるかと思います。

まとめ
エンジニアの仕事をしていると知らない事に直面する機会は沢山あります。 知らない事は、悪いことでもなく、恥ずかしいことでもありません、たまたま「知る機会がなかった」というのが事実です。逆に、知らない事に直面した時に、それを「知る機会」に変えられるかが、エンジニアとしての成長の差になります。 コミュニケーション能力は、実は、そうした機会をきっかけに、知る事につなげるのに大きな役割を果たします。

知らないのは一つの「状態」であって、その人の能力を示す物ではありません。実際に仕事をする上で大切なことは、知らない事をいかに知っている事に変えて、仕事を進められるかです。つまり、状態が変われは仕事をする上で何の問題もない事になります。

そう考えると知っていることが大切なのではなくて、知らない事にどう取り組むかが重要という事になります。

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