『個別の授業で面と向かっては言いにくい話をコラムにしています。ですのでタイトルも「ひとり言」。日々の指導で気づいたあれこれを綴ります。』
国語の問題を解いていて、感動的な物語文の展開に涙したりはよくあります。
テスト中など鑑賞している余裕はありませんが、心動かされると印象に残り、どこに何が書いてあるかの記憶となるので、設問を解くときにプラスです。
ただ四字熟語に「喜怒哀楽」もあることですし、人間泣いてばかりが能じゃないでしょう。
問題を解いていると、時々選択肢の文に「いくらなんでもこれはひどいだろw」とツッコミたくなる内容のがあったりします。
物語文の選択肢で、過去のトラウマを抱える主人公に対し、あまりに希望の見えない身もふたもない展望を述べたものなど(笑)。
自分で問題を作ってみるとわかるんですが、誤答を作るのは意外と難しいんですよね。
4択のうち1つはすぐに候補から外せることが多いのは、誤答作りに疲れた問題作成者が、力尽きて1つは手抜き(失礼!)でひねり出した結果かも?
とは言え、思わずプッと吹きだす笑える選択肢は、シリアスな受験勉強における一服の清涼剤。
GoogleのGeminiに聞いてみたところ、ユーモアのセンスとIQとは関わりがあるそうです。
僭越ながらこの私も、最初の愛読書はギャグ漫画の「すすめ!!パイレーツ」でしたし、小中学校時代の絶対的ヒーローは欽ちゃん。
大学生の頃どハマりしたのは「鶴瓶・上岡パペポTV」ですし、イッセー尾形さんの一人芝居や桂枝雀さんの落語にもしびれてきました。
対象を笑い飛ばすには、自分を含めた現実を俯瞰で眺める客観性が求められますから、笑いと知性の話はあながち戯れ言でもないんでしょうね。