無職 12日目

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アラフィフ 無職男子、次のアテ無しのまぁくんです。

今日は、無職12日目。己の腕・スキルで独立独歩に稼ぐだけの勇気も自信も無い中で、求人応募はことごとく見送りになり、今日も頼みにしていた案件が見送り連絡。

いよいよ、「はて、どうしたもんか・・・」となったわけです。そんな状況になっている自分を感じた時、ふと、高校の国語の授業だったかで読んだ、芥川龍之介『羅生門』の冒頭を思い出しました。

あの話は、雨降る夕方の平安京で、まさに失業した主人公の「下人」が、今の私のように、当てもない中で「さてどうしたものか・・」と途方にくれるシーンで始まります。動乱の世で、生活保護制度も無い当時の下人に比べれば、私など遥かにマシなんではありますが・・・。

で、『羅生門』の結末というのが、その下人が強盗になる「決意」をして、まさに初回の犯行に手を染めて闇に染まる退廃した京のまちに走り去っていくシーンで終わるのです。そのことを思い出し、我が身に照らしてゾッとしました。

失業してどう暮らすか当てを失ったスタート、強盗になって去っていくエンディング。救いの無いような暗い話に思える『羅生門』ですが、途中に一筋の救いになる人物が出てきます。

それが、老婆です。この老婆は、当時、火葬する費用も出せずに捨てられていた行きずりの死体から、カツラにするために髪の毛を抜く仕事をしていました。現代風かつマイルドに解釈すると、街角の空き缶を集めて売るようなものかもしれません。

しかし、下人が強盗になると決意を固めたのも、この老婆の行為を目撃してのことでした。確かに、下人の気持ちも少し分かる気もします。人気の無い小雨降る夕闇の中、死体から髪を引き抜くために暗がりにうごめく老婆の姿は、確かにおどろおどろしい風景だったでしょう。そして、当の老婆も、その仕事を「天職」だとか「生まれ変わってもまたこれをやりたい」と前向きに選択したことでもなかったでしょう。それでも、生きた人間に酷い迷惑をかけて食い扶持を作るのではなく、亡くなって捨てられたところから着物や髪を抜いて生計を立てることは、ベターな選択肢ではあるはずです。

ところが下人は、ベストではないがワーストでもないベターなチョイスで生き抜く老婆の姿を見て、自分はワーストの道に踏み込む決断をしてしまったのでした。

・・・と、暇に任せて、そんなことを想起していました。
これから自分がどう着地できるのか、現段階では全く不透明ですが、あの下人になってはいかん、老婆にならねば、と思ってはいるのです。
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