今回はCEОがこれからの会社にとっての成功に何を重要視しているかについてです。
CEОっていうのは日本で言う社長みたいな感じです。
普通の人には関係ないかもしれませんが、これからは個人の時代になりつつあるので、普通の人でも社長みたいな考え方を持っている人も多いかもしれません。
特にネットビジネスなんかはその最たるものです。
で、今回はCEОが会社のために何が一番大事かと思っている研究を紹介します。
それと、これから起業しようと思っている人も知っておいた方が良い内容です。
これからの時代は創造性が大事だと思っている経営陣たち!
巨大テクノロジー企業のIBMは、世界60か国および33の業界からの1,500人を超える最高経営責任者(ゼネラルマネジャー、公共事業のリーダーを含む)を対象として、「グローバル経営層スタディ」を実施した。
その結果、将来成功するために最も重要な資質は何かという問いに対して、60%の最高経営責任者は、厳格さ、管理規律、誠実さ、さらにはビジョンさえも超えて、増加する複雑な世界には創造性が1番だと答えた。
CEОの60%以上が、業界の変革が不確実性に寄与する最大の要因であると考えていて、この調査結果は、組織の構造、財務、人員、および戦略を管理する革新的な取り組みや問題解決をする必要があることを示した。
やっぱり先が見えないので、創造性が大事だと思っているみたいですね。
ただ、思っているだけで実行されていると思われているかは話が別です。
経営陣と従業員の隔たり!
人材育成コンサルティング企業のタナー・インスティチュートたちは、米国、カナダ、英国、ドイツ、インドの企業から約3,500人を調査した。
従業員の大多数がイノベーションはすべての人の責任であると考えていたが、実際にイノベーションに必要なリソースをほとんどの人が得ていないことがわかった。
この問題については、リーダーと下位レベルの従業員の間で特に大きな隔たりがあった。
従業員の10人に9人近くがイノベーションに関与すべきだと強く信じているが、実際に関与していると答える人ははるかに少なかった。
これは、大小の企業だけでなく、すべての年齢層(ブーマー、ジェネレーションX、ミレニアル世代)で見られた。
そして、ほとんどの従業員は、経営陣が彼らに素晴らしい仕事をするように促したり、そうする機会を与えてくれないと考えていた。
また、アイデアを考え抜く機会がある下位のほとんど人が、アイデアを実行するために必要な手段、つまりお金、スタッフ、サポートがあると感じていなかった。
ちょっと一言
企業のトップたちは、「創造性」が大事だと思っても、実際にはほとんど何も変わらないみたいですね。
全部が全部ではないわけにしろ、だいぶトップと従業員の感覚には隔たり、というか何もなっていない感じです。
ということは、多くの企業は問題を解決していこうとしないので、ストレートに言えば、将来潰れる可能性が大きいということです。
まぁ、そんな企業で日本も溢れかえっていると思いますが、これから起業しようと思っている方はだいぶ参考になったかと思います。
で、大企業は根本的にみんなのアイデアを吸い上げるなんて結構難しい気がします。
ですが、これからの時代は少人数で起業している人たちもいて、意思疎通もスムーズです。
そういう意味では、大企業よりも迅速に新しいことがどんどんできると思います。
参考文献
IBM 2010 Global CEO Study: Creativity Selected as Most Crucial Factor for Future Success
A Global Survey Explains Why Your Employees Don’t Innovate