才能があるからできる、できたのは才能があるからだ、と考えるのは危険です。逆に言えば、才能がないからできない、できないのは才能がないからだ、となるからです。誰かが何かをしたときに、それを才能ではかろうとすると、その人の経験や努力を軽く見ることにつながります。多くの人は、何かをなすときに、それまでの経験や努力によって、安定した成果を出せるようになります。才能が関係あるのは、それよりも後の話。多くの人よりも突出した努力をした人たちの中でも、さらに群を抜いて高い成果を出せる人には才能があると言っていいと思います。つまり才能のあるなしは、物事に初めて挑戦するかしないかにはあまり関係がないのです。
何かに初めて挑戦するときに、うまくできるかどうかは、才能の問題ではないことが多いです。どちらかと言えば経験の問題である場合が多いと言えるでしょう。関係のあることや、ジャンルが近いものの経験は、最初の一歩に大きく関係します。あなたが、何かをできるようになったとき、それを単に持って生まれた才能のおかげだと感じることってありますでしょうか?多くの場合、自分には経験があり、血のにじむような努力をした上で、何かをうまくできるようになったと感じるのではないでしょうか?ところが、なぜか人が自分よりも成功を収めたときには、才能を理由にしたくなってしまうのです。才能という言葉はとても魅力的です。しかし、自分が努力をしない言い訳のために、才能やセンスという言葉を使うのはやめましょう。
私は大学生の頃に、初めてアルバイトを経験しました。そこは、あるハンバーガーチェーンの店舗で、なかなか忙しいお店でした。アルバイトの人たちはほとんどが大学生で、1、2年で入れ替わっていくんですよね。私は大学1年の最後の方にアルバイトを始めたんですが、何ぶん慣れないことが多すぎて、何をするにも失敗して、何をやっても怒られていたんですね。こんなに使えないやつははじめてだ、と大声でキレられて、面と向かって早くやめろ、とまで言われていました。自分には向いてない仕事だと思いましたし、才能がないんだと本気で思いました。他のアルバイトのメンバーからも使えないやつというレッテルを貼られて、常に怒鳴られていたんですよね。
しかし、私が経験したアルバイトの世界って、きちんとしたマニュアルがあって、マニュアル通り正確にできること、マニュアルのルールを守ること、ができれば十分だったんです。教わったことを教わったようにやることよりも、マニュアルを覚えてその通りにすることの方が私はうまくできることに気がついて、私はメキメキ仕事ができるようになりました。使用期間だった3ヶ月を過ぎた頃には、できない仕事はほぼなくなり、半年経った頃には、私の仕事に文句を言う人はいなくなりました。1年後には、仕事を教える側にまわり、大学3年生になった頃には、接客はもちろん、お金の管理やシフトの管理、発注業務も含む、お店の全ての仕事ができるようになりました。なんで、そんなになんでもできるですか?と聞かれたことがありました。最初は何にもできなくて、ずっと怒られていたと言っても誰も信じませんでした。才能なんて、関係ない。最初に上手くできるかどうかも関係ない。そういうふうに伝えんたんですよね。
何かを始める時、何かに挑戦する時に、才能は関係ありません。自分には才能があるかどうかは、一流になれるかどうかの時に考えるべきことです。人並みに上手くやるために必要なのは、経験と努力です。誰かが何かをやり切った時に、あなたが見つめるのは才能ではなく、経験と努力に思いを馳せましょう。
ゴリアスポイント!
生まれ持った才能は、増えたり減ったりしません。しかし、経験と努力は確実に積み上げることができます。経験と努力を積み上げれば、あなたのやれることはどんどん増えます。人の成功の裏にある、経験と努力に気づくことができれば、あなたの成長は加速します。魅力的な才能という言葉の誘惑に負けないようにしましょう。